2010年代最速投手、メッツのシンダガードがトミージョン!やはり速い投手は諸刃の剣
最近の投手、いや野手にも多いのがトミージョン手術。そういえば失敗ってのはあんまり聞いたことないですね、リハビリが結構ツライとかは聞きますが。手術前のパフォーマンスが維持出来るかはその人次第ってとこでしょう。
そして今宵もまた、メッツのローテーション投手ノア・シンダガードがトミージョン手術をするとの事が決定しました。
最近パッ浮かぶのはヤンキースの元エース(もうエースはコールだから)セベリーノがトミージョン手術したのが記憶に新しい※確か外野手ヒックスもだったか。
およそ1年間は出場出来なくなってしまうこの手術。ノア・シンダガードてどんな投手だったのか?おさらいしようと思いめじゃる。
シンダガードがトミージョン手術へ
メッツのデグロムの後を投げそうだったローテーション2番手投手ノア・シンダガードがトミージョン手術となった。
私のイメージでは「ガラスのエース」のイメージが強く、2015年22歳でデビューし新人王4位、翌2016年はオールスターにも選ばれサイヤング賞8位、MVP19位の大活躍!その翌2017年にはたった7先発30.1イニングに留まったが防御率2.97だった。
翌2018年も25先発だったが防御率3.03の13勝4敗。投げれればまさにエースの働き。サイヤング賞のデグロムにも勝るとも劣らないレベルだ。
エース級のシンダガードが抜けたらメッツも大変だろうと思いローテーションも確認したのだが...
ジェイコブ・デグロム、防2.43
マーカス・ストローマン、防3.22
リック・ポーセロ、防5.52
スティーブン・マッツ*、防4.21
マイケル・ワカ、防4.76
ま、シンダガードが抜けても名前が売れてる選手が多く、メッツの投手王国ぶりが伺える。
Terrible to hear the news of Noah Syndergaard getting TJS.
Here's to hoping he comes back firing fastballs like these again. pic.twitter.com/1FbznexGFM
— Pitcher List (@PitcherList) March 24, 2020
この球は打てないでしょ!
2010年代最速投手だったシンダガード
2019年の速球の平均球速が一番高かったのはシンダガード。その他トップ5にはメッツの陣容が並ぶ。メッツどんだけ投手王国なんだよって感じ。
シンダーガード(NYM)、98.1mph
コール(HOU)、97.4
デグロム(NYM)、97.2
ウィーラー(NYM)、97.0
ビューラー(LAD)、96.8
しかしシンダガードの凄さはこんなもんじゃない。
シンダガードはメジャー2015年にデビューして早や5年目。規定投球回に達したのは2016年、2019年の2回しかなかったのだが、2010年以降100イニング以上を投げた平均球速トップ10のうち4回はシンダガードだ。
2016年シンダーガード、98.9mph
2014年ベンチュラ、98.2
2018年シンダーガード、98.1
2019年シンダーガード、98.1
2016年イオバルディ、97.9
2018年セベリーノ、97.9
2015年シンダーガード、97.7
2017年セベリーノ、97.7
2015年イオバルディ、97.6
2018年イオバルディ、97.5
ここ最近ではシンダガード、ベンチュラ、イオバルディ、そしてセベリーノが速球王四天王ということ。その中でもやはりシンダガードが頭一つ抜けている。
Highest average fastball velocity since 2008 for Starting Pitchers:
Syndergaard 2016: 98.5 MPH
Syndergaard 2015: 97.7 MPH
Syndergaard 2019: 97.6 MPH
Severino 2018: 97.5 MPH
Severino 2017: 97.5 MPH
Syndergaard 2018: 97.4 MPH
Eovaldi 2015: 97.4 MPH😬
— Daren Willman (@darenw) March 24, 2020
ベンチュラとのワールドシリーズ最速対決
時は2015年、ロイヤルズが2年連続ワールドシリーズに進出し、見事世界一になったことを覚えているだろう。5戦で4勝1敗と圧倒的だったロイヤルズ。
その3戦目がなんと最速対決となるベンチュラVSシンダガードだった。
Yordano Ventura, Noah Syndergaard to face off | https://t.co/rVc7cm1KZW https://t.co/3pPun0Zo8R pic.twitter.com/1ExzZXmjmO
— hypervocal (@hypervocal) October 31, 2015
世界一ロイヤルズに唯一黒星をつけたシンダガード。6回を3失点ながらも6奪三振を記録、一方ベンチュラは3.1回を5失点で敗北となった。
この約1年後の2017年1月22日、ベンチュラがまさか他界するとは誰も思わなかった。生きていれば今弱小ロイヤルズも少しは違ったのかも知れません。
結局シンダガードはトミージョン手術となり、ベンチュラは亡くなった。イオバルディも2019年には故障で離脱し67.2イニングに留まり、セベリーノもトミージョン手術。もはや速い球なぞ要らないんじゃないか?とさえ思うのは私だけでしょうか?

ほな