ナリーグDH導入って要らなくね？アリーグのDH専門のヤツラよりも打ってるチームが現れた！！
ナリーグのDH導入案がありますが、アレってほんとに必要ですか？
アリーグはDHあります、ナリーグはDHないです。それでいいと思いません？その棲み分けがあるからこそ交流戦も面白いし投手有利のナリーグファン、打者有利のアリーグファンがいたりもする訳です。
導入最大の目的はなんでしょう？考えられる要因の一つとして、試合の得点力アップかと思います。打撃練習もあんましていないだろう投手、ベースの隅っこに立ってほとんどバットを振らずに三振...そんなの見たくないって事かも知れません。
しかしほんとに投手って打たない(打てない)の？そしてDHってそんなに打ってるの？
そんな気になるDHの話。今回投手の打力がDH選手らより上ってチームが現れたらしい。それが気になっちゃったので今日もめじゃる。
打撃の職人、DH専門の選手らの成績は！？
投手の代わりに打席に立ってくれるDH専門の選手。そう言えば最近でいうと大谷翔平も打撃に関してはそうでした(いや、違うか)
彼らは守備をしない事でより打力を求められていると思う。個人的に思う守備位置による打撃の重要度は、捕手＜遊撃＜二塁＜中堅＜三塁＜右翼＜左翼＜一塁＜DHってところか。
そんな彼らの成績はどんな感じか調べてみた。
20試合：クリス・デービス(OAK)、OPS.967
16試合：レナト・ヌニェス(ORI)、OPS.720
15試合：ハンリー・ラミレス(CLE)、OPS.625
13試合：ダニエル・ボーゲルバック(SEA)、OPS1.327
12試合：ヨンダー・アロンソ(CWS)、OPS.717
10試合：ミゲル・カブレラ(DET)、OPS.655
10試合：ネルソン・クルーズ(MIN)、OPS.879
10試合：JD・マルティネス(BOS)、OPS1.017
10試合：アルバート・プホルス(LAA)、OPS.735
DHとして今10試合以上出場した選手をピックアップしたところこんな感じ。打撃専門って事を考えると平均以上の打力を求めたい。ちなみにOPSの格付けは...
Aランク(素晴らしい)：OPS.9000以上
Bランク(非常に良い)：OPS.8334-8999
Cランク(良い)：OPS.7667-8833
Dランク(並)：OPS.7000-7666
並み以上なら良いという事でDランクOPS.700以上なら許す？いやいやいや、許せるのはBランクぐらいでしょ！理想はAランクって事で※ちなみにメジャー全体のDHのOPS.840ほどでCランクぐらいにはいるっぽい。
上の選手らをOPS順に並び替えた四天王がこちら。
13試合：ダニエル・ボーゲルバック(SEA)、OPS1.327
10試合：JD・マルティネス(BOS)、OPS1.017
20試合：クリス・デービス(OAK)、OPS.967
10試合：ネルソン・クルーズ(MIN)、OPS.879
この4人ぐらいはDHとして認めます。うん、有名な長年DH専門でも許せるヤバいやつらが集まってる(マリナーズのボーゲルバックは初耳だがな)
On this day in 2018, Daniel Vogelbach CRUSHED a home run over the Hit It Here Cafe sign at Safeco. pic.twitter.com/ssn9eyjIwO
— One Take Jake (@Jacobvelez) 2019年4月14日
「ダニエル・ボーゲルバックはマイク・トラウトより優れている」こんな話が出るもの当然。打席数が少ないので目立たなかったが今wRC+という打撃指標では、ボーゲルバックはベリンジャーに次ぐ2位、3位にトラウトとなっている。
意外にこのぽっちゃり系、メジャーデビューからもう4年目となるけれど、やっとメジャーにフィットし始めたようだ。
DHなぞ要らねー！投手がDHより打つチーム
さっきはDH専門の個人の選手について掘り下げましたが、今度はチームについて掘り下げましょうか。チームのDHの成績(OPS)のトップ5はというと...
1,マリナーズ OPS1.083
2,レイズ OPS1.006
3,エンジェルス OPS.983
4,レンジャーズ OPS.930
5,アスレチックス OPS.967
ちょうどトップ5がOPS.900を超えてAランク相当に値します。これぐらいの成績を収めているチームはDHの効果アリと言ってもいいでしょう※ちなみに最も通用していないのはアストロズ OPS.619でした。
そしてその対極にあるチームの投手の成績(OPS)のトップ5はというと...
1,ブルワーズ OPS1.050 ←は？は？は？
2,ダイヤモンドバックス OPS.641
3,ドジャース OPS.547
4,ナショナルズ OPS.384
5,パイレーツ OPS.321
ブルワーズの投手陣がアリーグのトップマリナーズのDH陣と比べてもなんら遜色のない打撃力を誇っています。そしてダイヤモンドバックスならばアリーグ最下位DHアストロズより上、ドジャースもギリ打てているといったところ。
そのブルワーズの投手らの中でもヤバい選手がこちら。
1打席：アーロン・ウィンカーソン、OPS5.000
6打席：ユーリス・チャシーン、OPS1.867
8打席：ブランドン・ウッドラフ、OPS1.750
#PitchersRake 🤷♂️ pic.twitter.com/PzlfwtdV7j
— Milwaukee Brewers (@Brewers) 2019年4月17日
打席数が少ないのでいい方向に傾いているだけだとは思うが、数字上はヤバい。
まさに二刀流！大谷超える打撃力のある投手
ブルワーズの投手陣はヤバかったですね。マリナーズと同クラスって凄過ぎでしょ。
最後に、今投手でもっとも打てるヤツは誰だか気になります。さっきのウィンカーソンみたいに1打席1ホーマーとか言われてもマグレとも考えれれるので10打席以上に絞りました。10打席以上バッターボックスに立った投手の成績(OPS)のトップ5はというと...
1,ザック・グレインキー(ARI)、OPS1.722
2,前田健太(LAD)、OPS.667
3,マックス・シャーザー(WSN)、OPS.364
4,ノア・シンダガード(NYM)、OPS.222
5,ジョン・グレイ(COL)、OPS.222
そもそも現時点で10打席以上立った投手ってのがたった6人しかいないのですが、グレインキーヤバ過ぎでしょ。今メジャートップのベリンジャーですらOPS1.431。それを上回る打撃力がまさか投手ですからね！
Zack Greinke, home run.
[Love the huge hack at the first pitch too and talking to himself.] pic.twitter.com/PhpRkNbQNL
— Rob Friedman (@PitchingNinja) 2019年4月3日
まだたった10打席ですが2ホーマーをブチかましてます。規定打席である500打席にこのレベルを維持し立ったと仮定すると、100ホーマーブチかましてしまいます。史上最強のボンズクラスですね。
グレインキーと言えばサイヤング賞も受賞し、最優秀防御率に2度も輝いたエース。その投球術がありながらも守備も一流でゴールドグラブ賞の常連(5回受賞)、そして過去1度だけだがシルバースラッガーSS賞を受賞している打撃にも定評のある選手。
大谷翔平がナリーグにいたらこんな感じになってたんだろうと思う。
もうさ、ナリーグDH導入辞めようよ。こういう投手なのに打てる！とかってやっぱ夢あるっじゃん。確かまーくんとかも「野球は9人でやるもんだ」みたいな事言ってたし。
とは言え、こんなジャパニーズの想いが届く訳も無く、近々にもナリーグにDHが導入されるのだろう。あー、寂し。
ほな