メッツのエース格のデグロムが完投勝利!サイヤング賞の行方はいかに!?
2018/08/20
ナリーグ東地区でもはやポストシーズンを諦めざるを得ないチームのひとつがニューヨーク・メッツ。
トレードデッドライン前の7月21日には前半戦投手fWARチーム4位のクローザーファミリアをアスレチックスへトレードに出した。そして27日には野手fWARチーム2位のカブレラをフィリーズへ。主力二人の放出=今季終了と思っていいだろう。
そのメッツが宝の持ち腐れをしているのは知ってるだろうか?2018年のメッツのエース。ジェイコブ・デグロムがまた活躍しているらしい。
そんなデグロムの活躍を祝ってデグロムの現在地でも調べてみた。果たしてサイヤング候補となっているのだろうかをめじゃる。
地区2位フィリーズ相手に1失点完投
地区4位のメッツvs地区2位のフィリーズ。どう見てもメッツ圧倒的に不利なのだがメッツの先発はデグロム。
初回は2者連続三振の三者凡退で幕を開ける。2回には6番フランコに二塁打を打たれるが問題無く無失点(フィリーズの早打ちが目立つ)3回は三者凡退。4回は2番ホスキンスにシングルを打たれるも2者連続三振で無失点。
5回はたった8球で三者凡退。6回またもホスキンスに二塁打を打たれるも2三振での無失点。7回ラモスの7球粘られ、ウィリアムズ、フランコと打たれ失点するも10球でチェンジの省エネ。
8回はまたも2三振。そして9回もたった9球で試合を終了した。この最後のフォーシームが99.1マイルと疲れを見せなかったデグロムだった。
Complete game for de! #MetsWin
FINAL: #Mets 3 - Philadelphia 1
Box: https://t.co/BiumiuxhmR pic.twitter.com/Du9VgeTQkF
— New York Mets (@Mets) 2018年8月18日
結局9.0イニングで被安打7とそこそこ打たれたが、1失点で9奪三振で勝利。たった108球の出来事だった(そのうち78球がストライクとは凄いヤツ)
防御率1.71はメジャーナンバーワン!ほんま宝の持ち腐れだ。
投手王国メッツでようやくエースへ!?
みんなが羨む先発陣と言われた時期はいつだっただろう?確か20代のカルテットと題し、シンダガード、デグロム、マッツ、ハービーといった若者+通算200勝を超えるベテランコローンがメッツの目玉だった時期がある。
2014年デグロムのデビュー年となった年、デグロムはチーム3位タイの9勝を記録し、防御率2.69で新人王を獲得。翌2015年、チーム最多タイとなる14勝を記録し防御率2.54でエース感が出始める。
16年チーム4位となる7勝で防御率3.04と勝ち星こそ少ないが安定した成績。そして17年、防御率こそ3.53といまいちだが15勝を記録し、メッツのエース格として君臨する。しかし18年の開幕投手はシンダガードだった...。メッツのエースはデグロムでは無かった...。だが今の勝ち星は8勝とチーム1位タイで防御率が1.71とリーグナンバーワン!
未だエースはシンダガードっぽいけれども、デグロムは今年サイヤング候補なのかも知れない(防御率トップはさすがにサイヤング候補でしょ)
ナリーグのサイヤングはシャーザー!?
サイヤング賞を予想するにあたりESPNが独自に得点化しているサイヤングプレディクタというものがある。計算式は直接確かめて欲しいが現在の順位は下記のようになっている。
2018 Cy Young Predictor - NL | |||||||||||||
RK | PLAYER | TEAM | CYP | G | GS | IP | ER | K | SV | SHO | W | L | ERA |
1 | Max Scherzer | WSH | 162.5 | 26 | 26 | 174.2 | 41 | 234 | 0 | 1 | 16 | 5 | 2.11 |
2 | Aaron Nola | PHI | 140.8 | 25 | 25 | 161 | 40 | 160 | 0 | 0 | 14 | 3 | 2.24 |
3 | Miles Mikolas | STL | 120.5 | 25 | 25 | 157.1 | 49 | 109 | 0 | 1 | 13 | 3 | 2.8 |
4 | Zack Greinke | ARI | 115.8 | 25 | 25 | 156 | 52 | 158 | 0 | 0 | 12 | 8 | 3 |
5 | Jacob deGrom | NYM | 112.3 | 25 | 25 | 168 | 32 | 204 | 0 | 0 | 8 | 7 | 1.71 |
残念ながら防御率ナンバーワンのデグロムを持ってしてもリーグ5位。今のところサイヤング賞は獲得できないだろうという事だ。
勝ち星が少ないことと負け数が多い事が起因していると思われるが、そこはチーム力。勘弁してほしいものである。
fWARだけで言えばサイヤング賞候補ナンバーワンのシャーザーの5.9を遥かに超える6.6。これだけでもサイヤング賞に匹敵する成績ではないだろうか。
サイヤング賞から勝ち星の概念は消して欲しいものである。
まとめ
メッツのエースでは無かった(開幕投手では無かった)デグロムは今季最高のシーズンを送っている。にも関わらずチームは低迷しモチベーションも上がらないだろう。
そんな中シーズン初となるコンプリートゲーム(完投)をフィリーズ相手に成し遂げ防御率1.71というハンパねえ記録を確立。
しかし残念ながらサイヤング賞獲得には至らなそうだ。こんな記録でもサイヤングが取れないのだったら...納得のいく選手に獲得して欲しいものだな。
ほな
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