MLB2018年4月ルーキーオブザマンスはエンジェルスの二刀流とパドレスの強打者に!
2018/05/04
さてさて、3月末に開幕してから1ヵ月が経過致しました。3~4月度のfWARの野手トップはヤンキースのディーディー・グレゴリアス2.3、投手トップはアストロズのゲリット・コール1.8となっておりました。ここから新人だけをソートしますと...あれ?月間だけではソート出来ませんでした、残念。
しょうがないから当たりを付けます。ルーキーで5先発以上は7人。3ホーマー以上が7人いるのでこの中からかなと。とするとパドレスのクリスチャン・ビラヌエバが8本塁打、これまたパドレスのジョーイ・ルチェシが3勝しており、この二人は入って来るかと...ではルーキーオブザマンスの結果をめじゃる。
アリーグのルーキーオブザマンス
アリーグの4月のルーキーオブザマンスはエンジェルスの二刀流大谷翔平が選ばれた。
# | Name | Team | G | PA | HR | R | RBI | SB | AVG | OBP | SLG | ISO | OPS | WAR |
1 | Shohei Ohtani | Angels | 16 | 47 | 4 | 6 | 12 | 0 | 0.341 | 0.383 | 0.682 | 0.341 | 1.065 | 0.5 |
野手としてこの1ヵ月の出場試合数は16試合でトップの約半分、打席数47はトップの約1/3、4本塁打もトップの半分以下、得点は1/5、打点も1/3、盗塁は0とトップクラスには積算系の項目では足元に及ばない。
一方率系では打席数が少ないため大谷に有利には働くものの、打率.341は5位相当、出塁率.383は圏外、長打率.682はマチャドを抜き4位相当という打力だった。ISO.341はトラウトを抜く8位相当、OPS1.065もトラウトを超える5位相当だった。しかし野手fWAR0.5はDHで守備にもつかず試合数も少ないので74位。
野手だけの成績で行けばルーキーオブザマンスの受賞は無かったでしょう。
# | Name | Team | W | L | G | GS | IP | SO | K/9 | BB/9 | HR/9 | ERA | FIP | xFIP | WAR |
1 | Shohei Ohtani | Angels | 2 | 1 | 4 | 4 | 20.1 | 26 | 11.51 | 3.98 | 1.33 | 4.43 | 3.86 | 3.32 | 0.3 |
投手としてこの1ヵ月の勝ち星2勝は圏外、出場試合数は4試合(先発4試合)も圏外、投げたイニング数20.1も圏外で、奪三振26も圏外。やはり投手としても中5日?中6日ぐらいを基本としているため積算系の指標ではさっぱり。
奪三振率11.51は先発10位相当、四球率3.98はむしろワースト30に入るほどのノーコン、本塁打率1.33もワースト30だ。防御率4.43もワースト30位以内で、FIP3.86は圏外、xFIP3.86も圏外でfWAR0.3はもはや説明の余地なく圏外となった。
ま、いまいちアリーグはパッとしない選手ばっかなので投手+野手の二刀流としてギリギリ受賞ってところでしょうか。
In April, Ohtani ran the sho. pic.twitter.com/js1oEUPaaZ
— Angels (@Angels) 2018年5月2日
開幕8番で迎えた野手大谷は4月3日に3安打1ホーマー3打点で、そこから3試合連続ホームランを記録した。しかもノーヒットはたった1試合という安定感。今では5番まで打順が上がって来ている。
投手としては4月8日に7.0イニングを被安打1、四球1の12奪三振を記録し世間を圧倒したが、ここ2試合は6回まで持たずに降板している。
どっちもジョジョに微妙になって来てますので、この賞を機に復活したいところだ。
ナリーグのルーキーオブザマンス
ナリーグの4月のルーキーオブザマンスはパドレスの三塁手クリスチャン・ビラヌエバが選ばれた。
# | Name | Team | G | PA | HR | R | RBI | SB | AVG | OBP | SLG | ISO | OPS | WAR |
1 | Christian Villanueva | Padres | 23 | 90 | 8 | 15 | 19 | 1 | 0.321 | 0.411 | 0.692 | 0.372 | 1.103 | 1.3 |
この1ヵ月の出場試合数は23試合は圏外、打席数90も圏外、8本塁打は9位相当、15得点は圏外、19打点は22位相当、2盗塁は圏外となった(相当というのはビラヌエバは規定打席未達による措置)
17年に12試合32打席32打数経過しているが、新人規定により2018年もルーキーオブザマンスの資格が有ります。
打率.321は15位相当、出塁率.411は19位相当でトラウトより上、長打率.692は4位相当という新人とは思えないハイレベル。ISO.372は5位相当で、OPS1.103はベッツ、グレゴリアス、マチャドに次ぐ4位相当だった。そしてfWAR1.3は14位相当でルーキーオブザマンスどころか全体的に見てもかなりの凄さです。
こいつが新人とかえげつない。
What more could you ask for? @Villa_at_3B checks all the boxes #VivaVilla pic.twitter.com/KJOufoEo4P
— San Diego Padres (@Padres) 2018年5月2日
2戦目の4月3日に3安打3ホーマー、5打点と大爆発してからは注目するような試合は無いが3安打が2試合、2安打以上が7試合と調子がいい時は多い。開幕後、4番5番をウロウロしていたものの最近は3番に定着し始めた=新人のくせにチームの主砲となりつつある。今後も注目の選手だ。
まとめ
4月のルーキーオブザマンスは...
- アリーグ*エンジェルスの二刀流大谷翔平。
- ナリーグ*のパドレスの三塁手クリスチャン・ビラヌエバ。
These guys owned April. pic.twitter.com/XCsusgfhL1
— MLB (@MLB) 2018年5月2日
新人王争いは過酷となって来そうです。ブルワーズの三振王ヘイダー(奪三振率19.50)やパドレスのルチェシ(3勝1敗、防御率2.78)などナリーグには良い投手がいっぱい。また野手はパドレスのビラヌエバが打力では新人枠を抜いてもトップクラスの力を見せつけています。
大谷にとっての追い風はアリーグには今のところ目立った選手はおらず、大谷が新人王を獲得する可能性も0では無いというところ。ほんとアリーグで良かったって感じ(おそらくナリーグならほぼ受賞は無理だったでしょう)
後はどんだけ打席に立てて、どんだけ投げれるかでしょうね。
ほな
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