万年MVP男のトラウトが規定打席にひっそりノッて30本塁打達成してた
2017/09/27
エンジェルスの永遠のMVP男であるマイク・トラウトがひっそりとシーズン30本塁打を達成しパワーヒッターの仲間入りを果たした。しばらくケガで離脱していたのに盛り返したのはさすが。せっかくなのでめじゃる。
トラウトひっそり規定打席到達
今季トラウトはスライディングの際にケガをしてしまって、5月28日を最後に長期離脱してしまっていた。復帰したのはオールスター明けの7月14日。
そもそも野球には規定打席ってのがありまして、ちゃんと出勤してますか?っていう基準があります。おそらくよっぽどの事が無い限り、MVPとかは規定打席に到達した人から選んでるんだと思います※めっちゃ休んでる人はダメですってところですね。
(10打数10安打で打率10割!って言われてもね、運ですから)
そこで最低500打席ちょいぐらい(162試合×3.1)は試合に出て下さいってあるんですよ。ちなみに2016年に規定打席に到達したのは全部で146人です。それを30チームで割ると...4~5人。1チーム4~5人しかまともに試合には出てません。
野球は投手抜いたら8人です。残り3~4人サボってますね。
ま、ケガしたトラウトは規定打席に到達しなくなっており、当然MVP投票のランク外かと思ってましたが...現在エンジェルスは156試合だから規定打席は×3.1で483.6打席。そしてトラウト486打席!
規定打席キター!
こしゃっと規定打席に到達しており、MVPの権利を得たって感じ。
4回目のシーズン30本塁打
何とか規定打席に間に合ったトラウト。トラウトって地球上最高の野球選手ってイメージしかないのですが、意外なことに本塁打数は少な目。最高41本塁打(多いんですけど)
シーズンリーグ最多なのは最多得点×4、最多打点×1、最多盗塁×1、最多四球×2、最多三振×1(悪いほうですけど)最高出塁率×1(今季もトップ)、最高長打率×1(今季もトップ)、最高OPS×1(今季もトップ)
は?でしょ。意外にも首位打者と最多本塁打が無いんです。そのあたりが実力の割にスターになり切れないところでしょうか。ま、6年連続オールスターなので十分スターなんですけどね。
そんなトラウトが、これまたひっそりと30本塁打を達成。
457 feet. pic.twitter.com/bUMF7S9q63
— Angels (@Angels) 2017年9月26日
だから彼に低めはダメだとあれほど言ってたのに...
5回表にフルカウントから投げた相手先発シールズの6球目。真ん中低めのコースに来たものの、トラウトは約半分の14本のホームランを低めで打ってるローボールヒッター。何と、低めのOPSは1.020と大得意!
(しかし高めも1.087、真ん中は1.118...穴無いじゃん!)
ま、スタンドに消えちゃうよね。これで30本目なのでパワーヒッターと呼んでもいいでしょう。これで4度目の30本塁打超えとなり、通算198本塁打となりました。
25歳以下の通算本塁打は歴代8位
この選手の怖いのはまだ若過ぎるという点ですよね。最近26歳になったばっかしですけど、今シーズンは25歳のシーズンとしてカウントされております。25歳以下の歴代通算本塁打数を確認した結果...
# | Name | HR | K% | ISO |
1 | Alex Rodriguez | 241 | 17.60% | 0.261 |
2 | Jimmie Foxx | 222 | 11.90% | 0.299 |
3 | Eddie Mathews | 222 | 13.70% | 0.274 |
4 | Mel Ott | 211 | 6.50% | 0.238 |
5 | Mickey Mantle | 207 | 15.90% | 0.258 |
6 | Frank Robinson | 202 | 12.90% | 0.259 |
7 | Albert Pujols | 201 | 10.00% | 0.288 |
8 | Mike Trout | 198 | 21.50% | 0.258 |
9 | Orlando Cepeda | 191 | 13.90% | 0.227 |
10 | Ken Griffey Jr. | 189 | 13.50% | 0.234 |
はい、8位。殿堂入り確定(多分)
100年以上も続くメジャーリーグの歴史の中で25歳以下で198本塁打は歴代8位に該当致します。ちなみに201本には先輩チームメイトのプホルス、一位に輝くのが反則バケモノAロッドがいます。さすがロッドさん、人間には抜かせない記録。
他のバケモノメンバーに比べて気になるところが1点、三振の比率の多さ。プホルスはトラウトの半分の10%、オットに至ってはそのまた半分の6%しか三振しない。やっぱり歴代の偉人トップ10と比べますと「トラウト最強ー!」と安易に言えないぐらいのバケモノ揃いです。
現実的なところで後4本ほど打って欲しいですね。それでプホルス超え!で世代交代!みたいなね。
今季のMVPは無理ゲー
結果、せっかく規定打席に到達したトラウトでしたがfWARでは6.4(7位)rWARも6.4(8位)で、さすがに同リーグのジャッジやアルトゥーベにMVP投票で勝てるとは思えません(チームもヤンキース、アストロズはポストシーズン確定ですが、トラウトのエンジェルスは多分いけませんからね)
さすがに今回は1票も入らないかも知れません。
せっかく今までMVP2位、2位、1位、2位、1位とふざけた結果を残して来たバケモノだったのに、こんなかたちで幕を下ろそうとは。
もしケガしてなければ、今シーズンはどんな成績になってたのか想像出来ませんが、ジャッジやスタントンが霞むぐらいの成績を収めてたかも知れませんね。
ほな
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