世界一ナショナルズ、元オールスター選手の二塁カストロを2年12Mで獲得するも微妙なチーム状態
2019年のナショナルズ、ナリーグ東地区2位だったが見事世界一になった。
強さの秘訣としては、平均以上の野手陣も大活躍していたが、イメージとしては投手王国。もっと絞っていうところの先発投手の充実さでした。
チームfWARランキングで確認すると、投手全体では30球団中5位だったが、先発投手としてはメジャーナンバーワン!!あのドジャース、メッツ、アストロズやインディアンスを超えて堂々の1位でした。リリーフ陣は22位なのは残念でしたけど。
ま、投手が凄かったからナショナルズは世界一になったんでしょ?と思われがちですが、野手もまた凄かった。
野手全体では8位。ブレーブスとカブスの間に入るぐらいの充実さで平均以上。これもまた世界一になった要因でしょう。しかしこの野手陣がもう解体されてしまってるのですよ...。
そこで連覇を目指して野手陣もこのたび補強されてました。
元オールスター4回も受賞している有名選手。さてその補強によりナショナルズの内野陣は2019年レベルぐらいまではパワーアップしたのでしょうか?優勝チームの今後のレベルがどうなったのか気になりましたのでめじゃる。
ナショナルズは投手だけでなく内野陣も凄かった
冒頭でも言いましたが、やはりナショナルズの投手力は凄い。
Wエースのストラスバーグ、シャーザー、左腕コービン、ベテランのサンチェス。この4人だけでも相当勝利を稼いでいる。分かりやすくWARで計算すると、ストラスバーグ6.3、シャーザー5.8、コービン5.7、サンチェス3.7で、合計は21.5。先発投手のこの4人だけでこんなにだよ。
そして忘れちゃいけないのが三塁アンソニー・レンドーン。44二塁打は2年連続となるリーグ1位、126打点もまたリーグ1位。OPS1.010とバケモノ級でシルバースラッガー賞を受賞し、MVP3位に入った実力者。彼のWARは6.3。
優勝には間違いなく彼の力もあったはずだ。
ナショナルズは投手力だけじゃなく、三塁レンドーンのような野手もいた。内野陣も他チームに誇れるものだったのだ。
Anthony Rendon'tcha just *love* to see it?#WorldSeries // #STAYINTHEFIGHT pic.twitter.com/bpTnMiLb10
— Washington Nationals (@Nationals) October 30, 2019
世界一チーム、そして誰もいなくなった状態
ナショナルズの内野陣にちょっと注目してみようか。
一塁はそこまで固定されていなかったようだが、アダムス79試合、ケンドリック48試合、ジマーマン44試合の3人が主流。二塁はドージャー123試合、三塁はレンドーン146試合、遊撃はターナーが122試合※ケンドリックはユーティリティとして一二三塁を守る。
そのうちこの2019-20年にどうなったかを、それぞれのWARと共に見て行こうとするとこんな感じになっている。
アダムス 0.0はチームが拒否
ケンドリック 2.6は1年契約で復帰
ジマーマン -0.2はチームが拒否
ドージャー 0.7はFA
レンドーン 6.3はFA
ターナー2.4
ユーティリティのケンドリックは1年契約で復帰させたが、2019年のレギュラーで残ってるのは遊撃手ターナーのみ。一塁、二塁、三塁をどうするんだっていうとこはかなりの問題点。
そして誰もいなくなった状態になってしまっていた。
最高クラスのレンドーンがいなくなったのはかなりの痛手。この穴はそう簡単に埋まる気がしない。ってかそもそも人数すら集まっていない状態だよ。
BREAKING - Anthony Rendon has reportedly reached a deal with the Angels.
Thank you for the memories, Tony Two-Bags! pic.twitter.com/7vhla0QP1m
— Nationals on MASN (@masnNationals) December 12, 2019
オールスター4回の二遊間カストロと2年契約
そこでナショナルズが手に入れたのは、二遊間を守れるスターリン・カストロだった。
弱小マーリンズであの名捕手リアルミュートと共にチームの中心選手といっても過言ではない存在。オールスター4回も受賞し、ヤンキースにも所属していたのでなかなかの有名選手。過去に207安打で最多安打も受賞しているしね。
ただ、有名なんだけど思ったより打撃力は無い。2019年は22本塁打を記録したが、出塁率はたったの.300。これは7段階評価のランクでいうところのFランクですわ。
WARも0.8とそこまで期待出来ないが、マイナーリーガー以上の選手であることは確か。世界一直後の2年契約って事で、それなりに戦力として考えてるのではないかと思うのだが。
Starlin Castro is heading to DC on a 2-year, $12M deal!
(via @Ken_Rosenthal) pic.twitter.com/y277POB7OE
— FOX Sports: MLB (@MLBONFOX) January 3, 2020
2020年の内野陣で連覇出来る気がしない
公式サイトのデプスチャートでは、カストロ獲得前は一塁ケンドリック、二塁キーブーム、三塁ノール、遊撃ターナー。ここへカストロが入ったと仮定しても、おそらくこんな感じだろうか。
1番 右翼イートン(左)
2番 遊撃ターナー(右)
3番 左翼ソト(左)
4番 一塁ケンドリック(右)
5番 捕手スズキ(右)
6番 中堅ロブレス(右)
7番 二塁スターリン・カストロ(右)
8番 三塁キーブーム(右)
35歳でキャリアハイでも17本塁打しか記録していないケンドリックを4番に(OPS.966と昨年は当たっていたが)、21歳新人OPS.491のキーブームをレンドーンの代わりにっていうナショナルズの現状。
そこへ元オールスター選手で最多安打とはいえ、弱小チームのカストロを持ってきたところで...下位打線を埋めるぐらいに終わりそうだ。
さすがにこのメンバーでは、どんなに投手が良かったとしても世界一になれる気がしないおは私だけでしょうか?
もうちょっとぐらいは補強が必要でしょう。

ほな