カブスの先発ダルビッシュ、実は2008年以降最多の変化球投手だった！まだまだ三振取れまっせ！
2.5ゲーム差でカーディナルスに迫るナリーグ中地区のカブス。
2015年以来ポストシーズンに出場し続けて、15年リーグチャンピオンシップ敗退、16年ワールドシリーズ優勝、17年リーグチャンピオンシップ敗退、18年ワイルドカード敗退。強豪には違いないのだがジョジョに力が落ち始めている。
そして2019年、ポストシーズンを争う強豪には違いないのだが、まだ地区2位に甘んじている。
そんなチームで先発ローテーション投手に入っているダルビッシュ有。個人的には成績があんまりよくなくもう注目する選手でもないのかなーって思ってましたが、いやいやいやメジャートップクラスに復活しているらしいかも！って感じでしたのでめじゃる。
ここ14試合で105奪三振！！
エースレスターの次点で、開幕2番手として投げ始めたダルビッシュ。正直渡米2年目の2013年に277奪三振でリーグトップになった時がピークだった。
レンジャーズでエースとして活躍し、日本人通用するやん！なんて思ってたが、やはりそこはメジャーリーグ。カブスに移籍してきた6年目には防御率4.95といまいちな結果に（ドジャースぐらいから微妙だった）
しかしここ最近の復活が目覚ましいと話題。ここ14試合で105奪三振を記録したとのことってことなので詳細を確認すると...
6.0回 3奪三振
7.0回 10奪三振
6.0回 6奪三振
5.0回 8奪三振
6.2回 6奪三振
6.0回 8奪三振
6.0回 7奪三振
6.0回 6奪三振
6.0回 9奪三振
5.0回 8奪三振
6.0回 9奪三振
7.0回 10奪三振
5.1回 8奪三振
8.0回 7奪三振
なるほど。6月10日のロッキーズ戦から8月27日のメッツ戦まで14試合で105奪三振を記録している。これだと凄さがよく分からないので奪三振率に直してみると
105奪三振÷86.0イニング×9回＝奪三振率10.9！！まだまだ奪三振取れてますやん！
今シーズン、奪三振率10.0を超える先発投手(規定投球回を投げた選手)はまだ20人しかいない。トップ3はコール、セール、シャーザーだがダルビッシュは11位の奪三振率10.81。まだまだ通用するピッチャーだと教えてくれた。
ちなみに本日登板、どうぞよろしく。
#Cubs vs #Brewers at 6:10 CT on WGN #cubslineup Albert Almora, CF
Nicholas Castellanos, RF
Anthony Rizzo, 1B
Kris Bryant, 3B
David Bote, 2B
Kyle Schwarber, LF
Addison Russell, SS
Victor Caratini, C
Yu Darvish, P #letsgo #wrigleynorth #cubs2019 https://t.co/m4OD4bNiQH pic.twitter.com/7dyiNXW300— CubbyBlue (@CubbyBlue2016) September 7, 2019
ダルビッシュは変化球投手なのか！？
最速100マイルぐらいのイメージで三振取りまくるイメージしかなかったダルビッシュだが、実はかなりの変化球投手。
DrivelineEDGE MLB 2017 Top 30 Arsenal Vizzys
Number 20: Yu Darvish (4.0 bWAR)
- CH
- CU
- Eephus (EP)
- FC
- FF
- FT
- SLSo many pitches, and the first eephus on the list!
Sign up here to be notified when EDGE releases: https://t.co/AD70BBt3Ku#MLB2017top30#DrivelineEDGE pic.twitter.com/t7IIJc7odS
— Anthony Brady MS, CSCS (@BaseballFreak_9) September 2, 2019
ピッチインフォでの球種の割合が
速球 27.0%
カッター 4.3%
スプリッター 4.9%
シンカー 9.7%
チェンジアップ 3.6%
スライダー 45.5%
カーブ5.0%
スクリュー 0.1%
剛速球のストレートでガンガン押しているのかと思いきや、ほぼ半分スライダーを投げているという記録だった。
そして時々イーファスピッチ＝要はスローボールを投げ込んでくるおちゃめさん。
Poor Torii Hunter.
DARVISH HAS 10 PITCHES! pic.twitter.com/0pYMAT5IWh
— All Flats King (@Vinod642) September 6, 2019
スゲー変化球投手なんだーって覚えていただければこれ幸い。しかしですね、これがかなりのえぐい話だったんですよ。
ダルビッシュは2008年以降最多の10球種の変化球投手！！
通常の投手っていう人種は球種をそんなに多くは投げないらしい。約92%の選手は3球種～6球種の中に納まるんですって。
ピッチインフォで確認すると、2019年多い球種は速球37.8%、スライダー18.6%、シンカー14.8%、チェンジアップ11.1%、カーブ10.3%。この5球種が基本でしょう。
7球種以上投げた選手はたった4%。さらにその上の8球種になるとたった11人しかいない。そして2019年、ダルビッシュはその頂点に立って10球種となったんだってさ！！
その代表的な球種がこちら(mlb.comより)
1.CUT FASTBALL (soft version) (32.8%, 86.3 MPH)
2.CUT FASTBALL (hard version) (3.0%, 91.2 MPH)
3.FOUR-SEAM FASTBALL (27.9%, 94.0 MPH)
4.SLIDER (14.1%, 82.5 MPH)
5.TWO-SEAM FASTBALL (12.4%, 93.5 MPH)
6.URVEBALL (4.8%, 76.2 MPH)
7. KNUCKLE-CURVE (0.5%, 81.3 MPH)
8. SLOW CURVE (0.1%, 63.7 MPH)
9. SPLIT-FINGER FASTBALL (3.7%, 88.6 MPH)
10. CHANGEUP (0.6%, 84.1 MPH)
カッターをあえて2球種(速いものと遅いもの)そして速球を2球種(4シームと2シーム)に分けてくるとか...刻むねー。
2008年以降、2384人の投手の中で一番球種を投げる選手ダルビッシュ。まだまだV字回復出来るかも知れないと期待している。
ほな