令和の代打の神様は凄い!!ベリンジャー、トラウトを超える補欠がメッツにいたんだってばよ
2019/06/03
チームの強さはスタメンだけではありません。メジャーリーグは25人の1軍で戦いますので、9人のスタメン、そして残りベンチメンバーの16人が一丸となって戦って勝つか負けるかを競うゲームです。
そんな中、ちょっと注目したいが代打の切り札(代打の神様とも言うか)
2017年は我らがイチローが109打席に立ってトップ!しかしイチローの代打OPSは.654とチャンスに使える打者だったとは言えない※ただし投手よりは打力があるので、投手の代打としてはアリ。2017年の代打全体のOPS.648でした。
そして2018年のトップは91打席のラステラ。彼の代打のOPSは.820でかなり機能していた。そりゃカブスも強いわ。しかしメジャー全体での代打OPSは.640で、まー平均以下レベルの打者だったということ。
そして2019年のメジャー全体の代打OPSは.716と並レベルまでUPしている。
じゃあ今の代打の切り札って誰なの?ってのが気になっちゃいます。今回は代打の切り札はやっぱスゲーて事でもめじゃる。
36打席のジョイスはOPS.807!
まず今年の代打の切り札と言えばブレーブスのマット・ジョイス。12年目の34歳、元オールスター。
守備位置は主に外野(主に両翼)だ。
しかしブレーブスには左翼に2018年のナリーグ新人王アクーニャJr.が今年もOPS.826と爆発中、右翼には2018年のオールスター、GG賞、SS賞を獲得したマーケイキスが今年もOPS.788との成績で、ジョイスの入る隙間がない。
そこでジョイスはこう言われた。
Best bench in baseball?
Matt Joyce delivers again. pic.twitter.com/r1LrMYtmTV
— FOX Sports South (@FOXSportsSouth) 2019年5月1日
「最高の補欠かよ!!」
そのジョイスの成績は、VS右投手OPS.800。VS左投手OPS.833。守備位置左翼OPS.955、右翼OPS1.262。そして代打OPS.660。
ちなむと、右翼マーケイキスのVS左投手OPS.485とクソ並なのでジョイスの使い道は代打というよりもVS左投手のときの右翼としてプラトーンで使いたいね。
29打席のサンドバルはOPS.908!
そして今年の代打の切り札の2番手に位置するのはジャイアンツのパブロ・サンドバル。これまた12年目で32歳、元オールスターで元ワールドシリーズMVP。
守備位置は主に三塁だ。
しかしジャイアンツの三塁は2018年にレイズから移籍してきた20本塁打80打点が期待出来るロンゴリアがいる。今年はOPS.691、去年もOPS.694といまいちジャイアンツにはまっていないがサンドバルの入る隙間がないか。
しかし、このカンフーパンダは頑張ってるの。
That Pablo Sandoval is so hot right now. #SFGiants pic.twitter.com/tksXXfIjKK
— San Francisco Giants (@SFGiants) 2019年5月19日
おデブなんだけどね!!
そのサンドバルの成績は、VS右投手OPS1.027。VS左投手OPS.530。守備位置三塁OPS.708。そして代打OPS1.129。
圧倒的に左投手を苦手としているので、サンドバルの使い道としては右投手が先発、もしくは右投手に代打として当てるぐらいが理想的か。
29打席のスミスはOPS1.006!
そしてトップ3の最後を飾る代打の切り札と言えばメッツのドミニック・スミス。まだ3年目の24歳。
守備位置は主に一塁、もしくは左翼だ。
しかしメッツの一塁にはスーパールーキーの新人王候補アロンゾがOPS.952と爆発中、左翼には2年目で昨年の新人王6位のマクニールがOPS.879の成績で、スミスの入る隙間がない。
しかしスミスには大きな武器が。
As per popular request...(5/2) #Reds v #Mets Umpire Marty Foster called a strike during a Dominic Smith at bat on a pitch that missed the strike zone by 4.46 inches. Barring data corrections, Foster had the worst game of his career -- missing more than 25% of his calls. pic.twitter.com/ZxyzkE5aAu
— Umpire Auditor (@UmpireAuditor) 2019年5月2日
今ちょうど70打席に立ったスミス。そこで今年70打席以上の選手の出塁率を調べた結果...
スミス出塁率.471でトップなんですけど!!
今流行りのベリンジャー出塁率.465、毎年MVP候補のトラウト出塁率.458。それよりも上。このスミスが見逃したらそれはほぼボールみたいなもん。
パワーがあるわけではないのでそこまでホームランは多くは期待できないが、この出塁率の高さは異常。何故彼がまだ補欠でくすぶっているのか...気になるところだ。
そのスミスの成績は、VS右投手OPS.940。VS左投手OPS1.214。守備位置一塁OPS.769。そして代打OPS1.119だった。
2019年最強の代打の神様と言えば!?
今回代打起用数トップ3を見てきた訳だがなかなか面白い結果となった。
代打数 | 名前 | チーム | OPS | (代打OPS) |
36 | Matt Joyce | ATL | 0.807 | 0.660 |
29 | Pablo Sandoval | SFG | 0.908 | 1.129 |
29 | Dominic Smith | NYM | 1.006 | 1.119 |
27 | Mark Reynolds | COL | 0.675 | 0.404 |
27 | Nick Williams | PHI | 0.437 | 0.305 |
25 | Eric Thames | MIL | 0.794 | 0.950 |
レギュラーで使った方がいいんじゃないかと思うジョイス。VS左投手でしか使えないサンドバル。そしてベリンジャー、トラウトをも凌ぐ出塁率を誇るスミス。
こうした選手らがチームの支えになっている事を決して忘れてはならない。

ほな