2ストライクまで行ったら終わりというブルワーズのクローザーじゃないヘイダーが最強過ぎる
2018/06/12
最近のブルワーズが凄過ぎます。アリーグのトップ3はヤンキース、レッドソックス、マリナーズとなっておりイチローを外したマリナーズが何故か3強に入ってます。そしてナリーグの3強はブルワーズ、カブス、ナショナルズ。やっとナショナルズが上がって来たかという印象ですが、何よりビックリなのはブルワーズではないでしょうか?
しかし6月に入ってからは3勝5敗とちょっと負け越してますが...
さてこのブルワーズ、強い理由はいっぱいあるのでしょうが、私が特に気になっているのがリリーフのジョシュ・ヘイダーという24歳の若手投手。この選手は何度も出て来てますが、改めて細かい部分をめじゃる。
2ストライク取られたら負け
このヘイダーの凄いところがひとつ。カウント別のスラッシュライン(打率/出塁率/長打率)+OPSを確認した結果...
Count/Balls-Strikes | ||||
Split | BA | OBP | SLG | OPS |
First Pitch | 0.333 | 0.333 | 0.833 | 1.167 |
1-0 Count | 0.500 | 0.500 | 0.750 | 1.250 |
2-0 Count | 0.000 | 0.000 | 0.000 | 0.000 |
3-0 Count | 1.000 | |||
0-1 Count | 0.250 | 0.250 | 0.250 | 0.500 |
1-1 Count | 0.250 | 0.250 | 0.250 | 0.500 |
2-1 Count | 0.600 | 0.600 | 1.200 | 1.800 |
3-1 Count | 0.000 | 0.750 | 0.000 | 0.750 |
0-2 Count | 0.000 | 0.000 | 0.000 | 0.000 |
1-2 Count | 0.000 | 0.000 | 0.000 | 0.000 |
2-2 Count | 0.000 | 0.000 | 0.000 | 0.000 |
Full Count | 0.125 | 0.588 | 0.125 | 0.713 |
Hitters are 0-for-80 with 64 strikeouts in 0-2, 1-2 & 2-2 counts against @jhader17 this season. (h/t @InsideEdgeScout) pic.twitter.com/rSoNRytUxg
— MLB Stat of the Day (@MLBStatoftheDay) 2018年6月10日
0-2ツーストライクノーボール、1-2ツーストライクワンボール、2-2ツーストライクツーボールのカウントになった際は誰も打てていない事が発覚!これってめちゃめちゃ凄く無いですか?ヘイダーにツーストライク取られた段階でもはやアウトなんです。こいつはヤバい、凄過ぎる。
弱点というか傾向としては初球、もしくは1-0のバッティングカウントでOPS1を超えてる感じですので、ヘイダーを攻略するには初球から狙ってくべしです。そしてフルカウントになってしまえば四球の確率がかなり高く、ボールを振らない事が大事。
ヘイダー攻略方法は、積極的に初球から打ちにいってフルカウントになったら絶対に振らない魂があれば攻略出来るかもですね。
ヘイダーは主砲には弱いのか?
リリーフ投手は強引な使い方をすると下位打線だけに登板させて数字上見た目を良くするという方法も出来ます(誰もやらないですけど)
ヘイダーはもしかしたら主砲クラスには通用してないかも?そんな事から打順別スラッシュライン+OPSを確認。
Batting Order Positions | ||||
Split | BA | OBP | SLG | OPS |
Batting 1st | 0.083 | 0.083 | 0.083 | 0.167 |
Batting 2nd | 0.143 | 0.250 | 0.357 | 0.607 |
Batting 3rd | 0.067 | 0.125 | 0.267 | 0.392 |
Batting 4th | 0.067 | 0.067 | 0.067 | 0.133 |
Batting 5th | 0.077 | 0.200 | 0.077 | 0.277 |
Batting 6th | 0.200 | 0.429 | 0.300 | 0.729 |
Batting 7th | 0.083 | 0.154 | 0.083 | 0.237 |
Batting 8th | 0.083 | 0.214 | 0.083 | 0.298 |
Batting 9th | 0.000 | 0.091 | 0.000 | 0.091 |
Bat1-2,non-P | 0.115 | 0.179 | 0.231 | 0.409 |
Bat3-6,non-P | 0.094 | 0.200 | 0.170 | 0.370 |
Bat7-9,non-P | 0.059 | 0.158 | 0.059 | 0.217 |
2番最強論って最近は言われますが、ここにはちょっと打たれている傾向(他に比べれば)そして6番にも多少はね。
しかしトータルで見ますと、チャンスメーカーの1番2番タイプにはちょっと苦戦(っていうても全然ですけど)してますが、中軸と呼ばれる3~6番には打率.094、下位打線の7~9番には打率.059とスキすら与えない成績。
8 outs, 8Ks. Josh Hader with one of the most dominant outings ever last night pic.twitter.com/1XqMEEw19x
— Starting 9 (@Starting9) 2018年5月1日
そして何度見ても美しい8アウト8奪三振。新たなリリーバーの幕開けです。
残念?なのはこの成績でもクローザーでは無さそうなとこなんですよね。6回とか7回に登板し2イニングとか投げてく投手。インディアンスのミラー的な扱いでしょうか?こりゃケガしやすそうな感じで可哀想だ。
まとめ
今クローザーと言えばマリナーズの守護神ディアズが23セーブ、レッドソックスの守護神キンブレル、ロッキーズの守護神デービスが20セーブで並んでいる。しかし貢献度をふまえたfWARではブルワーズのヘイダーが1.9でリリーフ陣の中でトップに立っています。しかもヘイダーの奪三振17.83はヤンキースのベタンセス、チャップマンを抜き断トツのトップ。これを好きにならない人はいないでしょう。
ツーストライクまでいったら完全に封じる(フルカウントは除く)投手、この記録をひっさげてプレイオフでも活躍して欲しいものですね。
ほな
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