遅れてきたルーキー現る!アストロズの新人アルバレスが史上最高レベルの新人だった件
今新人王のトップを走っているのは誰なんでしょうか?
単純に貢献度を示すfWARとかから確認すると、ナリーグはすでに38本塁打を記録し打ちまくっているメッツのアロンソ、もしくは22本塁打だが打率.317で16盗塁と走れる男パドレスのタティースJrが妥当な線でしょう。
アリーグはというとレイズのロウが順当になりそうだったが、ここへ来てヤンキースのタッカマンもイケそうな予感がしてます。
しかしながら最近アリーグからもうひとり!アストロズのヨーダン・アルバレスがかなりヤバいらしい。史上最高かも知れないと噂されていたのでめじゃる。
5番DHアルバレスの新人離れした非道さ
アストロズが2019年、一番ボッコした試合でもアルバレスは打ちまくってた。
8月10日のオリオールズ戦。5番DHで出場したヨーダン・アルバレスは、3安打7打点の活躍を見せ23-2でアストロズが勝利した。
初回、4番ブレグマンが2ランホームランで先制したかと思えば、次の初球を2者連続ホームランでダメ押し。続く2回にもひっそりボークで出塁。
7回にはすでに16-1と大差がついているにも関わらず、満塁ホームランをブチかます。
YORDAN ALVAREZ
THAT’S THE TWEET pic.twitter.com/Gd6SlNU2DC
— Baseball Bros (@BaseballBros) August 11, 2019
すでに40人ロースターに戻されたような、まだメジャーデビューして通算13.1イニングしか投げていないような27歳の若者スコット相手に容赦なし。
さらにエグイのが9回。すでに21-2と試合は決まってるんです。もう何もしなくても勝てるんですよ。相手投手ももうピッチャーじゃない。中堅手ウィルカーソンですよ。
なのに...
Yordan Alvarez is an absolute wrecking machine. pic.twitter.com/vMY2EIQFdS
— Jared Carrabis (@Jared_Carrabis) August 11, 2019
はい、非道。これで3ホーマー、7打点の悪魔的活躍。
このアルバレスという男、ホント容赦なし。
新人王イケる?アルバレスの史上最強の証
このアルバレス。実はかなりヤバいらしいとのこと。
1940年以来、メジャーデビューして最初の50試合(150打席以上)で記録したOPSが高いもん順に並べた選手らがこちら。
1) Yordan Alvarez (2019 HOU): 1.113 (49試合)
2) Willie McCovey (1959 SF): 1.110
3) Albert Pujols (2001 STL): 1.104
4) Bernie Carbo (1969-70 CIN): 1.089
5) Gary Sanchez (2015-16 NYY): 1.067
6) Tony Oliva (1962-64 MIN): 1.061
7) Fred Lynn (1974-75 BOS): 1.046
8) Ryan Braun (2007 MIL): 1.044
9) Alvin Davis (1984 SEA): 1.042
10) Bob Hazle (1955-58^): 1.039
なんと1位!!
3位にはあのアルバート・プホルス。およそ3年前から使えない選手に成り下がったものの、すでに3168安打、651本塁打を記録しており殿堂入りはまず間違いないレジェンド。余裕で新人王を獲得した逸材だ。
8位にはあのライアン・ブラウン。彼は確かMVPを受賞した翌々年に禁止薬物が発覚し出場停止を食らった男だが、まだまだ打撃力はホンモノ。5年連続シルバースラッガーを受賞した外野手。彼もまた当然ながら新人王を受賞。
よりも上!!
試合数が少ないので何とも言えないが、質だけでいえばアリーグ新人王受賞もあるかもしれないけれどもどうだろうか。
アルバレスがトラウトに酷似?さらにより上?
このアルバレス。あの最強打者トラウトに似ているとツイートされている。
Most similar batter to Mike Trout this season based on batted ball profiles?
Yordan Alvarez https://t.co/1MYREOxv1c pic.twitter.com/qnjPocn4wP
— Daren Willman (@darenw) August 13, 2019
このウィルマンさんはよくおもしろいデータをツイートしているけれども、これは意味が分かんない。どうやら打ったボールの質がトラウトに似ているようです。
ちなみに、トラウトの50試合目ってどうだったの?って思ってちょっと調べました。
トラウトは2011年19歳でメジャーデビューし、その年は40試合に出場しています。結果、打率.220、出塁率.281、長打率.390のOPS.672。5ホーマーで終了。
意外にダメダメなスタートダッシュでしたね。
さすがに史上最強のトラウトでもスタートダッシュは失敗(その後新人王を獲得したけど)。完全にアルバレスのが上ですね。
アルバレスは最強アストロズでも№1の打撃力!
アストロズと言えば強打者が目白押しな印象。それでも尚、アルバレスが最強なのかを確認しました。
1番ジョージ・スプリンガー OPS.967
右打ちの右翼手。オールスターに3年連続選ばれ中で、平均出塁率は.359。盗塁は二桁もしないが30本塁打も打てる核弾頭。一発のあるエグイ切込み隊長だ。十分主軸でもイケるレベル。
2番ホセ・アルトゥーベ OPS.929
右打ちの二塁翼手。オールスター、シルバースラッガーに5年連続選ばれてたが終わった。4年連続200本安打も終わってしまい落ちぶれた印象だったがで、平均打率は.316の安打アベレージヒッター。それでいて20本塁打が期待出来、盗塁王2回の足もあるイチローのパワーマシマシタイプ。1番でも3番でもイケるレベル。
3番マイケル・ブラントリー OPS.911
左打ちの外野手。3年連続オールスター出場中で元インディアンスの主力。典型的な中距離打者で二塁打を量産。.330に近い打率に.380を超える出塁率。ホームランは無くとも完全に素晴らしい選手。2019年よりアストロズに移籍。
4番アレックス・ブレグマン OPS.956
右打ちの三塁手。2年連続オールスター出場中で昨年ブレイクしたて。昨年チームのMVPと称された男で51二塁打を放ちメジャーナンバーワン!中距離打者かと思いきや30本塁打を超えるパワーもある。出塁率は4割を超えている選球眼も魅力。
5番ヨーダン・アルバレス OPS1.116
左打ちの指名打者。今季デビューした新人でまだ49試合、211打席しか立ってないがもはやレジェンド級。wRC+190は1900年以来最高の新人で、あの2017年のヤンキースのジャッジ(+172)を超える※ジャッジは歴代5位。
6番カルロス・コレア OPS.921
右打ちの遊撃手。あのAロッドと比較されていたものの、ケガが多く年間通して活躍出来ていない印象。今年もまだ67試合だが17ホーマーを記録。出塁率も.364と好調で新人時代を超えるパフォーマンス。ケガさえなければ最強の遊撃手だ。
おいおいおい、このメンバーを差し置いてチームナンバーワンのOPSとはね。正直チームが違えば、みんな3番、4番に座れるレベルの選手ばっかですね。

ほな