MLB2018年5月リリーバーオブザマンスはアスレチックスとパドレスのクローザーになっちゃった
2018/06/08
さてさて、5月も終了致しました。5月度のfWARのリリーバートップはナショナルズのショーン・ドゥーリトル1.0、アスレチックスのブレイク・トライネン0.8、次いでブルワーズのヘイダー、タイガースのヒメネス、フィリーズのドミンゲスが0.7。
リリーバーでも凄い選手は月間fWAR1.0ぐらい行くんですね。そしたら年間6.0ぐらいの選手がいてもおかしくないのですが...そんな選手見た事無いです。
このままデータ通りで考えますと、アリーグはアスレチックスのトライネン、ナリーグはナショナルズのドゥーリトルが受賞って感じでしょうか...ではリリーバーオブザマンスの結果をめじゃる。
アリーグのリリーバーオブザマンス
アリーグの5月のリリーバーオブザマンスはアスレチックスのクローザーブレイク・トライネンが選ばれた。
# | Name | Team | W | L | SV | G | IP | SO | K/9 | BB/9 | HR/9 | ERA | FIP | xFIP | WAR |
1 | Blake Treinen | Athletics | 1 | 0 | 10 | 14 | 15.1 | 19 | 11.15 | 2.93 | 0.00 | 0.59 | 1.62 | 2.47 | 0.8 |
リリーバーとしてこの1ヵ月のセーブ数は10セーブで3位(パドレスのハンド、レッドソックスのキンブレルには負ける)、出場試合数は14試合で9位、投げたイニング数15.1は16位で、奪三振19は10位。酷使されてるリリーバーになると24イニングとか投げちゃうので(先発4試合分)リリーバーって大変。セーブが二桁ぐらいイケるのがリリーバーオブザマンスの最低条件かな。
奪三振率11.15は圏外、四球率2.93も圏外。ただし本塁打率0.00はクローザーとしては必須条件?だと思いますのでここも最低条件か。
防御率0.59は4位(上位3人は無失点のため0.00)、FIP1.62は14位、xFIP2.47は16位。fWAR0.8はリーグ最高ナンバーワンで、ここらがキンブレルと競って勝った部分かも知れません。
It was #TreinenTime all the time in May. Blake Treinen is the American League Reliever of the Month! pic.twitter.com/jSZm539jpy
— Oakland Athletics (@Athletics) 2018年6月2日
5月には基本9回登板だったが8回のピンチでも現れる選手。連投が4回あり5月に奪われた失点はたった1失点。しかも相手は強豪レッドソックスだからそこはしゃーなし。4月は回跨ぎをさせられてたものの5月は4回ぐらいか。
ナショナルズのクローザーをクビになった選手らしいが5月は大成功と言ってもいいでしょう。アスレチックスは現在地区4位だが、勝てるところで勝って行けばそれなりに戦えそうなのでトライネンの出来は非常に重要になって来そうだ。
ナリーグのリリーバーオブザマンス
ナリーグの5月のリリーバーオブザマンスはパドレスのクローザーブラッド・ハンドが選ばれた。
# | Name | Team | W | L | SV | G | IP | SO | K/9 | BB/9 | HR/9 | ERA | FIP | xFIP | WAR |
1 | Brad Hand | Padres | 0 | 0 | 11 | 14 | 14.2 | 22 | 13.50 | 4.30 | 0.61 | 0.61 | 2.64 | 2.86 | 0.4 |
リリーバーとしてこの1ヵ月のセーブ数は11セーブで1位、出場試合数は14試合で9位(トップは16試合※ほぼ2日に1回投げている)、投げたイニング数14.2は27位、奪三振22は3位(今月もヘイダーが27でトップ)やはりセーブ数1位ってのが受賞に結びついてそうだな。そりゃクローザー大変だからね。
奪三振率13.50は5位(これは意外、リリーバーのトップクラスってもっと高いものかと)、四球率4.30は余裕の圏外、本塁打率0.61も当然圏外。やはりクローザーは理想ですが本塁打は打たれちゃダメ。
しかし防御率0.61は8位で、FIP2.64は圏外、xFIP2.86も圏外。コントロールが悪く奪三振率が高くてFIP、xFIPは圏外となった。防御率はエゲツナイですけどね。fWARは0.4で15位程度、もしかするとrWARは高いのかも知れません。
Congratulations to @bhand22 on being National League Reliever of the Month for May! pic.twitter.com/nTEWpMVevJ
— San Diego Padres (@Padres) 2018年6月2日
4月にはセーブ失敗や敗北を経験したハンドだったが、5月に覚醒。防御率3点台から1点台まで記録を伸ばした。失点はホームランの1失点のみ。今月はセーブ失敗も無く、ハンドが投げた試合は全勝。それでもパドレスは地区最下位だけどね。
まとめ
5月のリリーバーオブザマンスは...
- アリーグ*アスレチックスのクローザーエブレイク・トライネン。
- ナリーグ*パドレスのクローザーブラッド・ハンド。
On lock.@bhand22 and Blake Treinen are the Relievers of the Month. https://t.co/nVyQVVi1D6 pic.twitter.com/PACAM97yM3
— MLB (@MLB) 2018年6月2日
主要なプレイヤーオブザマンス、ピッチャーオブザマンス、ルーキーオブザマンスとは同列に並べられていないリリーバーオブザマンス。5月はトライネンにハンドとクローザーが受賞されました。
個人的にはまだまだヘイダーが頑張っておりますので2ヶ月連続ヘイダーの受賞って感じでも良かったかなーって思います。このままですとリリーバーオブザマンスっていうよりもクローザーオブザマンスになってしまいそうですからね。
しかしやはりリリーバーで一番いい投手はクローザーってのは皆さん周知の事実。今のとこインディアンスのミラーぐらいがこの基本を破ってるように見えます。なかなか覚えきれないリリーバー。これを機に覚えて行ってください。
ほな
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