2017-18年FA!アリーグ西地区マリナーズはFA直後に戦力はどう変わるのか?
2017/12/04
個人的にはまさかだった。アリーグ西地区の2017年はアストロズの優勝&世界一で幕を下ろした。マリナーズは指名打者のクルーズが打点王を取るなど、一時はポストシーズンイケるか?てとこまでは追い詰めた。そんなマリナーズからFAで出てってしまう選手をまとめたのでめじゃる。
2017-18年マリナーズのFA状況
野手は150打席以上(計391人なので各チーム13人ほど)、投手は40.0投球回以上(計410人なので各チーム13人ほど)のいわゆる25人ロースターに入る主力選手のチームの2017-18年のFA状況を確認する。選手名の後にfWAR(以下f)rWAR(以下r)の数値も確認。
先発ローテーション投手
- 岩隈久志(ランク外
- Y・ガヤード(f0.0*r-0.2)
投げれれば2番手、3番手クラスの成績を残せる岩隈だったが、今季は6先発で勝ち星なし。ガヤードは22先発したものの5勝10敗で10先発以上した先発の中では最低の防御率5.72という結果になりクラブオプションを破棄されている。
リリーフ救援投手
- T・ビエラ(ランク外
- A・トリーバー(ランク外
- E・パガーン(f0.8*r0.7)
- E・マーシャル(ランク外
- C・ローレンス(f-0.1*r-0.2)
- T・クロイド(ランク外
50回投げたパガーンは、奪三振率は10を超え四球率は1.43の使えるブルペン。使える選手は移動も早くアスレチックスにすでにトレードされている。ローレンスはマイナーFAだが42回を投げ防御率5.57。デビューしたてだが要らないと判断されたようだ。
捕手
- C・ルイズ(ランク外
ベテラン捕手の第二捕手ルイズ。54試合に出場してくれてありがたいがOPS.665と打撃は微妙。しかしoWAR0.5、dWAR0.3とちょっと手放すにはもったいないかも。
一塁手/DH
- D・バレンシア(f-0.4*r1.0)
- Y・アロンゾ(f0.5*r0.4)
15本塁打で一塁としては物足りない右打ちのバレンシア。アスレチックスから途中移籍の28本塁打の左打ちアロンゾ。事実上8/8から正一塁手はアロンゾとなっておりバレンシアは左のプラトーン要員となっている。両一塁手が抜けるのか...どっちかと再契約あるかな?
二塁手
- G・ベッカム(ランク外
内野のユーティリティだが、今季たった11試合の出場でOPS.399。
三塁手
- FA選手無し
遊撃手
- FA選手無し
外野手
- J・ダイソン(f2.1*r2.6)
マリナーズが最も抜けられて苦しいのがこのダイソン。本塁打は5本でOPS.674だったが28盗塁が可能な足があり、DRSはセンターで+10、レフトで+5のGG賞レベル。打線は下位なので...ま、要らないかな。
2017-18年FAの結果
各ポジ毎に(fWAR+rWAR)÷2を実施しトータルWARの収支を計算し、このまま行けば2018年はどうなるかを確認したのが下記表となります。
2017 | Tm | W | L | SP | RP | C | 1B | DH | 2B | 3B | SS | OF | TOTAL | 2018 |
1 | HOU | 101 | 61 | 0.0 | 0.0 | -0.8 | 0.0 | 0.0 | -0.8 | →±0 | ||||
4 | TEX | 78 | 84 | 0.0 | ||||||||||
2 | LAA | 80 | 82 | 0.8 | 2.3 | 0.3 | 0.6 | -0.4 | 3.6 | ↓-4 | ||||
3 | SEA | 78 | 84 | -0.1 | 0.6 | 0.7 | 2.3 | 3.5 | ↓-4 | |||||
5 | OAK | 75 | 87 | -0.8 | 0.6 | 0.0 | -0.2 | →±0 |
ブルペン、一塁、外野で大きく戦力ダウンのマリナーズ。このままでは順位が落ちて最下位争いかも知れない。
2016年には主力だったエースのヘルナンデス、そしてチーム投手トップのrWARの岩隈が、2017年にはヘルナンデスr0.8、岩隈r0.4と微妙過ぎる結果となったのが残念だった。
チームで頼れるのは二塁カノ34歳と指名打者クルーズ36歳のベテランコンビってのが少し残念。しかしこのクルーズ、惜しくも今季39本塁打で4年連続40本塁打とはならなかったものの9年連続22本塁打以上ってのが凄い。
オルティーズがいなくなった今、エドガーマルチネス賞はクルーズのもんだな。そのうちデビッドオルティーズ賞にならないか少し心配です。
The #Mariners 7 Edgar Martinez Outstanding Designated Hitter Awards are 2nd-most of any team.
More: https://t.co/PcGX4MM19i pic.twitter.com/JuZVJ7p9i9
— MarinersPR (@MarinersPR) 2017年12月1日
まとめ
マリナーズは思ったより主力が抜けるFAとなっていた。
2017年は野手WAR12位、投手WAR23位だったチームが、さらに弱体化が進みそうな気配。2018-19には今季チームトップのWARを記録したクルーズがFAとなってしまい来季に賭けるか?それともクルーズを売り払ってもう少し先に勝負を賭けるか...悩む冬となりそうだ。
こういう状態であるのならば、こういうのはどうだろう?
2017年は左翼ガメル25歳、中堅ダイソンFA、右翼ハニガー26歳、4番手ヘレディア26歳となっておりました。そしてダイソンが抜けたらガメル、ヘレディア、ハニガーの平均26歳の外野陣となります。若手レギュラー外野陣に必要なのは...
ベテラン外野手でしょ?ってことは...イチローマリナーズカムバック!
あり得ませんかね?いや、あり得るでしょ?期待したいですね。
ほな
※また読みたいと思ったら下記メジャーリーグのボタンをぽちっとお願い致します。