２０１７－１８年ＦＡ！アリーグ中地区ロイヤルズはＦＡ直後に戦力はどう変わるのか？
2017/11/29
やはりアリーグ中地区の２０１７年はインディアンスの優勝で幕を下ろした。ロイヤルズはピタゴラス勝率では７２勝しか出来ていなかったはずが８０勝もしていた。いまいち注目度が薄かったロイヤルズからＦＡで出てってしまう選手をまとめたのでめじゃる。
２０１７－１８年ロイヤルズのＦＡ状況
野手は１５０打席以上（計３９１人なので各チーム１３人ほど）、投手は４０．０投球回以上（計４１０人なので各チーム１３人ほど）のいわゆる２５人ロースターに入る主力選手のチームの２０１７－１８年のＦＡ状況を確認する。選手名の後にｆＷＡＲ（以下ｆ）ｒＷＡＲ（以下ｒ）の数値も確認。
先発ローテーション投手
- Ｊ・バルガス（ｆ１．６＊ｒ３．８）
- Ｉ・ケネディ（ｆ－０．２＊ｒ０．５）★
- Ｔ・ケイヒル（ランク外
投手№１のｒＷＡＲを誇るバルガスは完全にエース級選手。奪三振率は低い為ｆＷＡＲはそれほどでもないが、チームで唯一の二桁勝利で１８勝。彼が抜けたら戦力ガタ落ち必至。ケネディはプレイヤーオプションで契約延長だが防御率５．３８でチームとしては残られても微妙。
リリーフ救援投手
- Ｐ・モイラン（ｆ０．３＊ｒ１．１）
- Ｍ・マイナー（ｆ２．１＊ｒ２．８）
マイナーはプレイヤーオプションを破棄しＦＡに。主に７回に登場し７７．２回を投げ奪三振率１０．２と優秀な成績。モイランも７回から登場するがマイナーよりは格落ち。優秀なブルペン陣が二人も抜ける事となるロイヤルズは大ピンチ。
捕手
- ＦＡ選手無し
一塁手／ＤＨ
- Ｅ・ホズマー（ｆ４．１＊ｒ４．０）
ＱＯをあっさり断ったホズマー。ｆＷＡＲはチームトップの４．１で打率．３１８で２５本９４打点。パワーは一塁手としては無いものの打撃の確実性のある選手。おそらくロイヤルズと契約延長しそうだがどうだろうか？
二塁手
- ＦＡ選手無し
三塁手
- Ｍ・ムスタカス（ｆ２．２＊ｒ１．８）
ムスタカスもＱＯを断ったひとり。チームの主力の選手で急に本塁打数が３８本と爆発した怪しい選手（今までの最高は２２本塁打）出塁率．３１４と見た目のインパクトよりは打撃での貢献度は少なさそう。オールスター２回のこの選手、オリオールズのトランボみたいにならなければいいのだが...。
遊撃手
- Ａ・エスコバー（ｆ０．５＊ｒ０．０）
遊撃手なのに１６２試合出場したタフガイ。なのにＱＯはされなかったっぽい。そんなに走れる訳でも無く、最近二遊間に多い打てる選手でもない（ＯＰＳ．６２９）しかし、遊撃手で７年連続１４８試合以上出場しており、結構貴重だと思うんですけど。
外野手
- Ｌ・ケイン（ｆ４．１＊ｒ５．３）
- Ｍ・カブレラ（ｆ－０．６＊ｒ－１．０）
ＱＯを断ったケインはチームｒＷＡＲトップの５．３。打率３割に１５本塁打、２６盗塁でセンターを守ってくれる。チームとしては手放したくない選手の１人。ホワイトソックスから移籍してきたカブレラはトータルでも普通の成績。引き止める意味も無し。
２０１７－１８年ＦＡの結果
各ポジ毎に（ｆＷＡＲ＋ｒＷＡＲ）÷２を実施しトータルＷＡＲの収支を計算し、このまま行けば２０１８年はどうなるかを確認したのが下記表となります。
| 2017 | Tm | W | L | SP | RP | C | 1B | DH | 2B | 3B | SS | OF | TOTAL | 2018 |
| 1 | CLE | 102 | 60 | 1.6 | 1.1 | 3.2 | 2.3 | 8.2 | ↓-9 | |||||
| 2 | MIN | 85 | 77 | 0.0 | ||||||||||
| 5 | CHW | 67 | 95 | -1.1 | -1.1 | ↑+1 | ||||||||
| 3 | DET | 64 | 98 | -0.1 | -0.8 | 0.0 | -0.9 | →±0 | ||||||
| 4 | KCR | 80 | 82 | 2.7 | 3.1 | 4.0 | 2.0 | 0.2 | 3.9 | 15.9 | ↓-16 |
チームトップクラスのホズマーとケインに主力のムスタカスにクオリファイングオファーを試みたものの、全員あっさり断りやがって！このまま全員ＦＡに出て再契約しないと仮定すると、ロイヤルズの戦力低下はー１６勝レベル。一気に地区最下位まで落ちるかも知れない。
２０１５年世界一メンバーがついに解体って感じ。
守備での貢献度が高いロイヤルズのフランチャイズプレイヤーのゴードンも、どれだけレフトの守備が凄かろうがＯＰＳ．６０８ではレギュラーやってるのが奇跡みたいな成績。来季は打率１割台、ＯＰＳは５割台まで落ち込みそう。
Congratulations to Alex Gordon on being named a Wilson Defensive Player of the Year! #RaisedRoyal pic.twitter.com/zyjqdlQ4Fj
— Kansas City Royals (@Royals) 2017年11月10日
まとめ
今まで見てきた中で、ロイヤルズほど主力がＦＡになったチームは皆無だった。もともとそこまで強いチームでもないくせに、ガンガンＦＡとなり最終的に勝ち星は－１６になりそう。
帽子もカッコいいし、王冠がノッているのにチームが最下位とか笑えない。
２０１７年は２０１５年世界一のメンバーの最後だったのだが、結局いつものロイヤルズって感じで幕を閉じた。やはりロイヤルズが強いイメージは今後もなかなか無さそうだ。
中途半端な戦力だけに勝利優先か再建かが難しかったとは思うが、このＦＡで吹っ切れそうだ。もう再建に舵を取りプロスペクト集めをしてもいいのではないだろうか？
ほな
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