メジャーリーグで極端なシフトが流行ってるけれども本当に効果あるのか?wOBAで確認した
2018/05/26
最近のメジャーリーグではシフトが流行ってます。この間はテキサス・レンジャーズのパワーヒッターのジョーイ・ギャロという選手に極端なシフトを実施していたのがありましたね。
→アストロズがあり得ないシフトを実行した結果...ギャロ何しとんねん!
そもそも色んなデータを重視してのシフトなんでしょうけれども、投げてから守備が動くならまだしも、投げる前に極端なシフトをやってしまいますと逆を突かれてしまうのではないかと思いませんか?
そこで本当にシフトが効果があるのか?そこをちょっと調査したのでめじゃる。
シフトされてる選手トップ5
ダレン・ウィルマンがこのようにツイート致しました。
Players being shifted the most this season by % of PA:
Gallo 90.9%
Chris Davis 90.7%
Granderson 87.3%
Smoak 86.9%
Carlos Santana (L) 85.5%Complete list:https://t.co/3UPCPibHZo
— Daren Willman (@darenw) 2018年5月19日
今シーズン一番シフトされたのは?って感じです。
トップに輝いたのはテキサス・レンジャーズのジョーイ・ギャロ選手でした。しかも90%以上の確率でシフトをやられております。
次いでオリオールズのクリス・デービス、ブルージェイズのカーティス・グランダーソン、ジャスティン・スモーク、そしてフィリーズのカルロス・サンタナと続いてました。5位のサンタナでも80%以上の確率でシフトをやられています。
そんなにデータは正しいんだろうか?
シフトが有効か一目で分かる表
シフトされる可能性の高い上位5人を表に致しました。
Shifts | Non-Shifts | ||||||||||
Rk. | Year | Batter | Team | Bat Side | Total PA | PA | % | wOBA | PA | % | wOBA |
1 | 2018 | Gallo, Joey | TEX | L | 179 | 163 | 91.1 | 0.288 | 16 | 8.9 | 0.521 |
2 | 2018 | Davis, Chris | BAL | L | 154 | 140 | 90.9 | 0.235 | 14 | 9.1 | 0.237 |
3 | 2018 | Granderson, Curtis | TOR | L | 115 | 101 | 87.8 | 0.359 | 14 | 12.2 | 0.578 |
4 | 2018 | Smoak, Justin | TOR | L | 112 | 98 | 87.5 | 0.328 | 14 | 12.5 | 0.365 |
5 | 2018 | Santana, Carlos | PHI | L | 127 | 106 | 83.5 | 0.321 | 21 | 16.5 | 0.422 |
シフトの%のところが高い順に並んでいる表となります。
これはトップ5しか発表しておりませんが、トップ50までを確認した結果、36位のカブスのクリス・ブライアント、44位のエンジェルスのアルバート・プホルス、47位のツインズのブライアン・ドージャーを除き全員左バッターだという点が驚きです。
きっと左のプルヒッターがシフトしやすいのかなーって漠然と思います。
さ、上の表でシフトが有効かどうかが一目瞭然となりました。え?まだ分かりにくい?確かにwOBAって何か不明です。さてとwOBAとはなんじゃらほい。
打撃指標のwOBAとは?
そもそもwOBAってのがあまり有名ではないので不明です。
ちょっと難しいので簡単に説明すると、四球<単打<二塁打・三塁打<本塁打に一定の係数を掛けて、打数で割る感じです(かなり端折ってますので正確にはウィキペディアでも確認してください)数字が大きければ大きいほど凄いってのが分かるかなと。
その数字の目安が以下になります。
wOBA Rules of Thumb | ||
Rating | wOBA | RANK |
Excellent | 0.400 | A |
Great | 0.370 | B |
Above Average | 0.340 | C |
Average | 0.320 | D |
Below Average | 0.310 | E |
Poor | 0.300 | F |
Awful | 0.290 | G |
これを元に上の表を見れば、もうシフトがいいかどうかはわかっちゃいましたね。
まとめ
シフトをした時としていない時とのwOBAを確認すればシフトの効果が分かります。
ギャロはシフトをされるとwOBAはGランクにまで落ちますが、シフトをしないとAランクを大きく超えるS級トップクラスのバッターになります。3位のグランダーソンはシフトをしても平均以上のCランクなのですが、シフトをしないと彼もまたAクラスを大きく超える強打者になります。
4位スモークや5位サンタナもシフトをすることで平均並みのDランク打者になりますが、シフトをしないと最強バッターになってしまいます。て事で、シフトはやっぱり効果的なんだなと理解致しました。
ギャロはシフトが無ければメジャー屈指の強打者なのに...残念です。
※ただし2位のデービスはシフトとってもとらなくても、最低打者なんですけどね(笑)
ほな
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