アル・ケーライン85歳にて死去。オールスター18回、GG賞10回のメジャー人生を振り返ろう
2020/04/08
殿堂入りメジャーリーガーのひとりアル・ケーラインが2020年4月6日、85歳で亡くなりました。
あまり知られていない名前かも知れませんが、殿堂入り間違いなしと噂されるアルバート・プホルス、ミゲル・カブレラ、そして最近引退したエイドリアン・ベルトレー、デレク・ジーターよりもWARは上です。
それだけでも「スゲーじゃん!」ってなりそうですが、本当は思っている以上に凄いんですよ!
今回、アル・ケーラインの凄さをもう少し掘り下げて確認しようと思いめじゃる。
ケーラインの通算キャリアが凄過ぎる
1953年18歳でデビューしたアル・ケーラインだが、当初のポジションは主に外野手。それも右翼手が大半を占め、キャリア後半には一塁も守った。
18歳から39歳までの22年間タイガースに在籍したフランチャイズプレイヤー。タイガースとしてはタイ・カッブの次に凄い選手だが、カッブは地味に最後2年間アスレチックスに移籍しているため、純粋なフランチャイズプレイヤーとしてはケーラインのが上。
通算WAR88.9はメジャー歴代26位に入る選手。通算399本塁打は歴代58位にランクインし、3007安打は歴代31位、そして11597打席は歴代27位。
これだけでも相当凄い選手ということが分かるだろう。
Al Kaline played the game the right way. Always.#RIPMrTiger pic.twitter.com/XYnwWU6UJX
— Detroit Tigers (@tigers) April 7, 2020
オールスター18回、GG賞10回のケーライン
1968年33歳時には最初で最後の世界一となり、1955年20歳の時には200本安打でリーグトップ、打率.340で首位打者を獲得。1959年24歳時にはOPS.940でリーグトップとなった。これぐらいなもんだったが...
オールスター18回、GG賞10回、MVP候補になったのは14回、そして新人王3位と後1歩が足りなくて無名だったもののかなりのレベル。
外野手でGG賞10回以上を獲得した選手はこれまででたったの6人だけ。そのメンツがまた凄くて、ロベルト・クレメンテ12回、ウィリー・メイズ12回、ケン・グリフィーJr10回、アンドリュー・ジョーンズ10回、そしてイチローの10回だけだ。
あのMVP+新人王で45歳までプレイしたイチローですらオールスター10回。オールスター18回のケーライン凄過ぎるでしょ!
Al Kaline was selected to a franchise record 18 All-Star Games during his Major League career, including 13 consecutive years from 1955-67.#RIPMrTiger pic.twitter.com/dmdh0yp9D7
— Detroit Tigers (@tigers) April 7, 2020
ケーラインの好きな凄過ぎるところ
ケーラインはタイ:カッブがいることで主要な成績はチーム歴代2位に甘んじている事が多いが、タイガースでの試合数2834試合(1位)、399本塁打(1位)だけは譲らなかった。
そのケーラインの特に凄いところは1953年の6月25日、18歳と188日でメジャーデビューしているが、実はこのデビューは高校卒業した翌日に契約し、1週間後にメジャーデビューしたとのこと。要は高校レベルがメジャーレベルだったということだ。スゲー。
逆に言えばそんな凄い選手でも新人王を取れなかったのが悲しい。ま、その時に新人王を取った選手は大した成績を残せずにメジャーから消えていきましたけどね。
キャリア通算OPS+134のケーライン、凄過ぎるメジャー人生でした。
RIP Mr. Tiger. #Alkaline pic.twitter.com/mAEaM6JjG4
— Mitch Behrend (@mitchum222) April 6, 2020
ほな