アスレチックスがロイヤルズのセットアッパー左腕ディークマンを獲得!奪三振率は高いけど超ノーコンですけど
白熱するトレードデッドライン。もう残り日も少ない事から、駆け込み獲得が起こりそうな予感がします。駆け込み乗車お止めください状態。
ぶっちゃけプレイオフ確実といってもいいアリーグのアストロズ、ヤンキース、ツインズ。そしてナリーグのドジャース、ブレーブスはほっときましょう。
気になるのがプレイオフの可能性が微妙な地区2位争いのチーム。今回はアリーグ西地区2位のアスレチックスがロイヤルズからジェイク・ディークマンというリリーフ投手を獲得したみたいなのでめじゃる。
トレードデッドラインの売り手or買い手
まずはおさらいとして、今のチーム状態が売り手(セラー)なのか買い手(バイヤー)なのかを確認することが先決。当然売り手はポストシーズンを諦めたチーム、買い手はポストシーズン狙い、もしくはその上の世界一狙いのチームです。
アリーグ | ナリーグ | |||||||
東 | NYY | 66 | 37 | 買い | ATL | 61 | 43 | 買い |
TBR | 59 | 47 | 買い | WSN | 55 | 48 | 買い | |
BOS | 58 | 47 | 買い | PHI | 54 | 49 | 買い | |
TOR | 39 | 66 | 売り | NYM | 48 | 55 | 売り | |
BAL | 34 | 69 | 売り | MIA | 39 | 62 | 売り | |
中 | MIN | 63 | 40 | 買い | STL | 56 | 47 | 買い |
CLE | 61 | 42 | 買い | CHC | 55 | 48 | 買い | |
CHW | 45 | 56 | 売り | MIL | 55 | 50 | 買い | |
KCR | 39 | 66 | 売り | CIN | 46 | 55 | 売り | |
DET | 30 | 69 | 売り | PIT | 46 | 57 | - | |
西 | HOU | 66 | 39 | 買い | LAD | 68 | 37 | 買い |
OAK | 58 | 47 | 買い | SFG | 53 | 51 | 売り | |
LAA | 54 | 51 | - | ARI | 52 | 52 | - | |
TEX | 53 | 51 | - | COL | 49 | 55 | - | |
SEA | 44 | 63 | 売り | SDP | 48 | 55 | 売り |
パッと一覧を見ると、ナリーグ西地区のドジャース1強は凄まじいです。死のリーグと呼ばれて数年経過したナリーグ中地区も面白い。
この2位争いといいますか、ワイルドカード争いといいますか、瀬戸際のチームにスポットライトを当ててみましょうか。
アリーグワイルドカード争いのチームの狙いの選手は?
レイズの欲しいもの
レイズが狙うのは攻撃力のある一塁手。捕手ズニーノ、一塁チョイ、左翼ファム、中堅キーアマイアーが平均以下の打力のためチーム得点は480(18位)、本塁打134(20位)と平均以下の打力。ワイルドカード狙うなら得点力アップは必須。
レッドソックスの欲しいもの
レッドソックスが狙うのはリリーフ。fWARでは2.9(9位)だが防御率4.55(19位)。特にクローザーが欲しいとこ。セーブ失敗が18もあるようでは世界一になれないだろ※単純に18勝+していいとすると、1位ヤンキースの66勝を余裕で超える74勝になるからね!
インディアンスの欲しいもの
インディアンスが狙うのは攻撃力のある選手。平均以下の打力である二塁キプニス、三塁ラミレス、左翼バウアーズ、中堅マーティン、右翼ネイクイン。474(21位)、本塁打134(20位)と投手王国だとしても打力アップは必須。その代わりにチーム2位の9勝を記録している先発投手バウアーは手放しそうだ。
アスレチックスの欲しいもの
アスレチックスが狙うのは先発投手。15先発で9勝2敗、防2.70のモンタスが80試合の出場停止。フィアーズ、アンダーソン、バシット、メンデンまではアリとして残り1枠がまともなのがいない。マイナーに左腕ルザルド、左腕プックらがいるがちょっとまだ早いのでどっかからトレードするかも。
アスレチックスがトレードしたのはノーコンリリーフ投手だった
アスレチックスが27日にトレードしたのはロイヤルズのリリーフ投手ジェイク・ディークマンだった。ロイヤルズでの2019年の記録は0勝6敗、防御率4.75。奪三振率13.6だが四球率5.0の選手。
We’ve acquired left-handed pitcher Jake Diekman from the Kansas City Royals in exchange for minor league right-handed pitcher Ismael Aquino and minor league outfielder Dairon Blanco. pic.twitter.com/ZphCJpYPFf
— Oakland A's (@Athletics) July 27, 2019
ディークマンの特徴は奪三振率の高さ+ノーコンとも言える四球率の高さ。170人中150位ぐらいのワーストレベルのノーコンピー。2017年から現在までの四球率は5.45でワースト1だ。後半出てきたらバット振らずに点が入るんちゃうんか!ってレベル。
典型的なシンカー&スライダーピッチャーでホントにその2球種しか投げない。ただ2019年から速球に分類される球種が出てきたようだ。平均96.2マイルの速球38%にシンカー12%、スライダー48%って感じ。
Who is (new) #Athletics reliever, Jake Diekman? For one, a LHP who is slightly more effective against RHH.
-AVERAGES-
FB: 96.2 MPH, 2208 RPM, 123-degree axis
SL: 85.4 MPH, 2812 RPM, 296-degree axis pic.twitter.com/H8HM2YQjaK— Michael Augustine (@AugustineMLB) July 27, 2019
ロイヤルズではこのノーコンでも8回を任せられるセットアッパー。この打ちにくそうな左投げなのにそこまで左打者を得意としている訳でもない。しかも6月防御率9.00、7月防御率4.70とここ最近悪化。
んー、アスレチックスの救世主になる気がしないのは私だけでしょうか...。

ほな