パイレーツの無名の先発コンビの防御率が0点台やて!?ライルズ?マスグローブ?誰それ?
2019/04/22
まだメジャーリーグが開幕して1カ月も経過していませんが、順位おかしくないですか?
アリーグ東地区首位:レイズ←マジで?
アリーグ中地区首位:ツインズ←マジで?
アリーグ西地区首位:マリナーズ←マジで?
ナリーグ東地区首位:フィリーズ
ナリーグ中地区首位:パイレーツ←マジで?
ナリーグ西地区首位:ドジャース
フィリーズやドジャースはまあ予想からハズレてないとして、他はなかなかのサプライズ感です。まだ始まったばっかだよと言われればそれまでなんですが...。
その中でも最大のサプライズはレイズ!ま、それもそうなんですが、レイズは今やたら注目されてますので置いといて。おかしいのはパイレーツですよ!クッソ弱いイメージしか無かったですからね。それが何でまた強いのか、そいつをちょっと解明しようと思いめじゃる。
パイレーツの先発陣がハンパねぇ!?
野球は打力なのか?それとも投手力なのか?その答えがどうも出たみたいです。現時点でのチーム毎の先発投手fWARを確認した結果がこちら。
***チームfWARトップ3***
1,Indians 3.4(ア中2位)
2,Rays 3.2(ア東1位)
3,Pirates 2.9(ナ中1位)
投手fWARが高いところは軒並み地区上位にランクインしてます。そりゃそうですよね、点取られなきゃ負けない訳ですから。
次にFIPで見てみます。投手の奪三振、四球、本塁打を基準に考えるやつです。fWARはそもそもFIP中心に考えられてるはずなので順位に違いがないかと思いますが、結果がこちら。
***チームFIPトップ3***
1,Rays 2.53
2,Indians 2.99
3,Pirates 3.02
ま、この3トップは変わらずか。しかしこのFIPは曲者の指標。これが正とすると「打たせて取る投手は存在しない」という事になっちゃいます。
だから旧指標ではありますがやっぱり防御率も見ておきたい。チーム防御率(先発に限る)の結果はこちら。
***チーム防御率トップ3***
1,Rays 1.84
2,Pirates 1.96
3,Reds 3.05
レイズ、パイレーツが防御率1点台の断トツツートップ!!そりゃ9回投げて2点取られやん先発がおるなら、野手が何とか2点取ったら勝つってこと。首位になるはずやな。
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— Pirates (@Pirates) 2019年4月20日

パイレーツのローテーション投手
先発が凄いのは理解した。けどパイレーツのローテーション投手は誰?って言ってもひとりも出て来やんンのやけど...。全然有名人おらんのかな?って事で2019年のローテをおさらいしますか。
1巡目、タイオン→ウイリアムス→アーチャー
2巡目、タイオン→ライルズ→マスグローブ→ウイリアムス→アーチャー
3巡目、タイオン→ライルズ→マスグローブ→ウイリアムス→アーチャー
4巡目、タイオン→マスグローブ→ウイリアムス→ライルズ
5巡名、タイオン→今
開幕投手タイオンを基本にすると上記ローテで投げている。正直知ってるのは元レイズのエース、クリス・アーチャーだけ。このローテの中で唯一のオールスター経験者。しかしそのアーチャーも4巡目にはローテから外れている※現在ケガ離脱中だった。
この中でヤバいのは開幕エースのタイオン?2番手のウィリアムス?それともオールスターのアーチャー?誰?って事で防御率見ましょう。
1番手(エース),タイオン 防御率3.12
2番手,ウィリアムス 防御率2.59
3番手(離脱中),アーチャー 防御率2.00
4番手,ライルズ 防御率0.53←ほえっ?
5番手,マスグローブ 防御率0.81←ほえっ?
やべーヤツが二人もいます。今メジャーリーガー全体で15.0イニング以上投げた先発投手の1位がライルズ、2位がマスグローブです。そりゃメジャーのツートップがおるチームって強いに決まってる。
4番手、5番手にエース級がおるとかチートやん!!で、この子らってどんな感じだっけか。
4番手ジョーダン・ライルズの凄さ
全然知らない選手だった。
20歳の時にメジャーデビューしている有望株だったみたく、アストロズで3年連続15先発以上を記録するも防御率は5点台の微妙さ。その後ロッキーズへ移籍し先発を務めるもパットせずに先発から外れるようになった。
そしてパドレスでもパッとせず、ブルワーズで少し花を咲かせ始めたものの、まだ防御率4点台のリリーバー。
しかしパイレーツに来て一気に開花!!!
Jordan Lyles, 93mph Fastball and 85mph Changeup (overlay/slow). pic.twitter.com/xYsI0N2X5S
— Rob Friedman (@PitchingNinja) 2019年4月11日
防御率0.53のスーパー先発となって降臨。何があったのだろう。
ファストボールが速くなった訳では無く、むしろ2マイルほど落ちた平均92.7マイル。投球割合もそこまで変化なく、ファストボールにカーブを混ぜつつチェンジアップ、シンカーを投げて稀にスライダー。
しいて言うならカーブを増やしてスライダーを封印したって感じ。今流行りの最古の魔球カーブが効いてるのか?と思いきや、評価ではファストボールとチェンジアップの評価が高い。
奪三振率も9.53と良いんだけど凄過ぎる!!って感じもなし。一体何が彼の好成績の秘密なのかはデータからは読み取れない。

5番手ジョー・マスグローブの凄さ
3つ・マングローブみたいな名前しやがって。ほとんどの人がそう思ったはず。
この子もまた微妙。23歳の時にメジャーデビューしアストロズを2年で追い出された。ちょうど追い出されたのは世界一になった翌年。その時には先発は15試合に留まり主にリリーフで防御率4.77と微妙な成績。そして放出へ。
2018年パイレーツで先発復活を果たすも19先発防御率4.06に終わる。
しかしパイレーツ2年目にして一気に開花!!!
Les stats de Joe Musgrove. #LetsGoBucs pic.twitter.com/zGkMdKevCm
— Pirates France (@Pirates_France) 2019年4月17日
防御率0.81のスーパー先発となって降臨。マジで意味不。
マスグローブもファストボールが2.5マイルほど落ちて平均91.4マイル。投球割合で気になるのはカッターを封印でカーブをちょっと投げるようになりスライダーの割合を上げた感じ。シンカー、チェンジアップの比率は同じだ。
ファストボール、シンカー、スライダーの評価が高く、球種でいうと今風って感じには見えない。
彼もまた奪三振率も8.46と良いんだけど地味。コントロールが武器だって感じの投手なのかも知れない。彼もまたデータからは凄さが全然読み取れない。

確かパイレーツって投手再生工場とか言われてなかったっけ?この二人もなんやダイジョーブ博士の手術でも受けてんかな?しかし、速球のスピードを落としてまで何をしているのか?ちょっと気になる二人でした。
ほな