慎重打法は誰だ?今メジャーリーグでもっとも慎重な奴らをデータから4人選んでみた
2018/05/17
最近のメジャーリーグの趣向は打率よりも出塁率です。マネーボールにも書いてありましたが、ピッチャーvsバッターの勝敗はアウトを取るか取られるか。アウトにならなければバッターの勝ちということで四球を選ぶ能力も必須となっております。
そしてチームの中でも能力の高い投手は先発ピッチャーを務める傾向があり、その先発投手は100球を目途に交代しています。その次に出て来る投手はもはや先発より劣る選手なので球数を投げさす(先発を早く降ろす)能力も必要なのです。
てことは、慎重な選手のがいいって事なんだろ?
全員が初球打ちをしたら最低27球で試合が終わっちゃいます。全員が3球三振したら81球かかります。全員がフルカウントまで持ち込んだら...最低162球かかります。ほら、消極的な方が先発投手は打てなくても早く降板させる事が出来、その後に登板したワンランク低い投手を打ち崩せばいいのです。
そこで今メジャーリーグで一番慎重な選手でも探す旅にでましたのでめじゃる。
ボールを投げても振らないトップ10
慎重打法と言えばどんな選手を想像するでしょうか?
取りあえず初球を打たないとかも考えられますが(ちょっとデータが無かったので却下)、ボールゾーンは絶対に振らない選手とかどうでしょうか?ボール球を振らないってのは投手にとっては嫌ですよ。ストライクに投げなきゃ振ってくれない、ストライクゾーンに投げたら打たれる、じゃあどうしたらいいの?って感じです。
って事でボールゾーンの球を振らない確率を調査しました。
# | Name | Team | O-Swing% |
1 | Joe Mauer | Twins | 13.30% |
2 | Joey Votto | Reds | 16.80% |
3 | Andrew McCutchen | Giants | 17.70% |
4 | Brett Gardner | Yankees | 18.20% |
5 | Cesar Hernandez | Phillies | 18.40% |
6 | Alex Bregman | Astros | 19.30% |
7 | Justin Smoak | Blue Jays | 19.60% |
8 | Denard Span | Rays | 19.80% |
9 | Matt Carpenter | Cardinals | 20.20% |
10 | Mookie Betts | Red Sox | 20.60% |
トップはツインズのマウアーで13.3%だって!!
てことは、際どいボール球も踏まえて10球投げても1球ぐらいしか振ってくれやんって事か。マウアーにボール球を投げるのは正直時間とボール球のムダ。全球ストライクゾーンに投げた方がいいね。
その他、ボットやマカッチェン(確か元出塁率の高い選手だったよね)、ベッツなど有名選手が多い。ちょっと意外だったのはヤンキースのガードナー。彼って選球眼凄かったんだね。これまた新たな発見です。粘って粘って出塁されるとか投手にとっては嫌だろう。
ストライクゾーンですら振らないトップ10
私のイメージではストライクゾーンを全球振るってのが常識かと思います。特にど真ん中を見送るなんて理由は無いでしょう。
しかしメジャーリーガーにはストライクゾーンでも振らないパターンが結構あるようです(NPBでもいっぱいいると思いますが)確かにバッターで一番やっちゃいけないのが初球を振ってアウトになる事。たった3球でチェンジ何てなったら最悪です。また3人が全球振らなくても投手は9球投げなきゃイケません。やはり振らない方が良いって事か。
って事でストライクゾーンでも球を振らない確率を調査しました。
# | Name | Team | Z-Swing% |
1 | Joe Mauer | Twins | 48.00% |
2 | Matt Carpenter | Cardinals | 49.80% |
3 | Justin Bour | Marlins | 52.00% |
4 | Brett Gardner | Yankees | 52.30% |
5 | Cesar Hernandez | Phillies | 54.60% |
6 | Marwin Gonzalez | Astros | 55.60% |
7 | DJ LeMahieu | Rockies | 55.90% |
8 | Todd Frazier | Mets | 56.40% |
9 | Yasmani Grandal | Dodgers | 56.90% |
10 | Rhys Hoskins | Phillies | 56.90% |
トップはツインズのマウアーで48.0%だって!!
なるほどね。てことはですよ、マウアーに4球ストライクゾーンに投げたら2球は見逃してくれるって事ですね。って事は3球続けてど真ん中投げても見逃しでツーストライクに簡単に追い込めるという事。そう考えるとピッチャーってそこそこ楽なんじゃね?って思いますね。
その他、カーペンターやガードナー、首位打者取ったルメイユに謎の新人ホスキンスまでランクイン。ちょっと有名選手が並んでる感じ。ストライクを振らない=良い選手なのかも知れませんね。
ってか投げて来ても振らないトップ10
結局、ピッチャーがどんなボールを投げようがなかなか振らないってのが慎重打法でしょう。って事でスイングしない確率を調査しました。
# | Name | Team | Swing% |
1 | Joe Mauer | Twins | 29.30% |
2 | Matt Carpenter | Cardinals | 32.80% |
3 | Brett Gardner | Yankees | 33.40% |
4 | Cesar Hernandez | Phillies | 34.10% |
5 | Justin Bour | Marlins | 35.20% |
6 | Todd Frazier | Mets | 35.90% |
7 | Rhys Hoskins | Phillies | 36.30% |
8 | Yasmani Grandal | Dodgers | 36.60% |
9 | Aaron Judge | Yankees | 36.90% |
10 | Denard Span | Rays | 36.90% |
トップはツインズのマウアーで29.3%だって!!
ピッチャー第1球投げました!シーン。第2球も投げました!シーン。第3球も投げました!シーン、ストライク三振アウト。とか、ピッチャー第1球投げました!シーン。第2球も投げました!シーン。第3球も投げました!シーン、第4球も投げました!シーン。フォアボール。
何がおもろいねん!立ってるだけでいいんであれば素人の私でも出来ます。慎重打法...あんまり好きく無いですね。
メジャーリーグで慎重打法な3人とは?
メジャーリーグで今一番慎重なのは...
Hit number 2,000 for the hometown kid. #TipOfTheCap to you, Joe Mauer. pic.twitter.com/COTCW4VgT3
— MLB (@MLB) 2018年4月13日
ミネソタ・ツインズの一塁手ジョー・マウアー選手でしょう!
ついに2000本安打を達成したレジェンド選手。首位打者3回でイチローのライバルと言われた時代が懐かしい。しかもこの選球眼で最高出塁率.444など4割を超えたのが6回。OPS+は2015年以外は+100を超えている。
現在の打率.276とそこまで大したことないですが、出塁率.413と4割を超える。しかしホームランは1本と貧弱をアピール。そしてISO.082とパワーはGランクと言ってもいいでしょう。OPS.775と平均並みって感じの成績です。
他にはカーディナルスのマット・カーペンターは打率.147で出塁率.296でOSP.581と微妙な感じ、ヤンキースのブレット・ガードナーは打率.212、出塁率.340でOPS.627、フィリーズのセザー・ヘルナンデスが打率.268、出塁率.382でOPS.784と全員が全員あんましな感じですね。
この4人がボール球は振らない、ストライクゾーンも振らない、なんやったら来た球全部振らんとこっかなーの3項目でトップ10に入った代表選手。慎重な選手は初球ど真ん中でもなかなか振らないのか?も知れません。なかなか打席を見ててむずがゆい気持ちになりそうです。このマウアー、カーペンター、ガードナー、ヘルナンデスは覚えておきましょう。
レッズのボットぐらいが上位に食い込んで来ると思っておりましたが、意外や意外マウアーがナンバーワンでした。パワプロ査定するならばこの4人には慎重打法でも付けときたいですね。
ほな
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