メジャーリーグがついに大谷ルール導入。このままでは大谷はただの野手。二刀流に必要な2つの資格とは
大谷がメジャーリーグで二刀流してくれたおかげで、正式に二刀流のルールが出来たらしいですよ。
最近はめっきり打者としての方が有名な大谷。2018年367打席に立ち22ホーマー、打率.285、出塁率.361、長打率.564のOPS.925。2019年は425打席に立ち18ホーマー、打率.286、出塁率.343、長打率.505のOPS.848。少し陰りも見えましたが十分過ぎるバッティングです。
ただ投手としては、2018年51.2イニングで4勝2敗、防御率3.31。残念ながら2019年は登板0となってしまっています。2019年に限って言えばただの指名打者。
このまま指名打者として登録されると、大谷は自由な時に投げれないんですって!?そんなややこしいルールがあったようですので、ちょっと頑張って確認しましたのでめじゃる。
26人ロースターでも投手は最大13人という話
昨年まで25人ロースターでメジャーリーグは頑張ってきました。一般的な割り振りとしてはこんな感じだったんではないでしょうか。DH制のア・リーグを見本に見ていきましょう。
野手スタメン9
・捕手1
・一塁1
・二塁1
・三塁1
・遊撃1
・左翼1
・中堅1
・右翼1
・DH1
野手ベンチ4
・捕手1
・二三遊1
・左中右1
・ユーティリティ1
投手ローテーション5
・先発5
投手ブルペン7
・クローザー1
・セットアッパー2
・ミドルリリーフ3
・ロングリリーフ1
ま、妥当なとこですよね。そして2020年からは1人増やして26人ロースターになるのですが、おおよそどのチームも投手(ブルペン)を増やしたかったじゃないでしょうか。
というのも、時々野手がピッチングをする時があるほど万年投手不足で、2018年には48回も野手が投げたらしいです。打者は打って当たり前、投げる打者は打たれて当たり前。それでアウトになったら...いろいろ失礼ですよね。
ただ、つい先日26人ロースターになっても投手は13人まで!っていう過酷なルールになったという情報。各チームのそんなバカな...が聞こえてきそうです。
そこで恩恵を得るのが二刀流なんですよ。
Shohei Otani is Japan's best hitter and pitcher and soon could become MLB's most dominant two-way player since Ruth https://t.co/jvG6iKvCPI pic.twitter.com/pMqlrdkPck
— Douglas MacDonald (@dmac5dmark2) February 6, 2017
野手は投げちゃダメだっていうルール
公式サイトを見ても分かりますが、選手はどのポジションですかって登録されています。例えばエンジェルスのフリオ・テヘランは投手、ジェイソン・カストロは捕手、アンソニー・レンドーンは内野手として。
そして二刀流だった大谷は今、公式サイトでは指名打者DHとして登録されており、これは「野手」の登録となります。
ここでメンドクサイルール発動。投手として指定された選手のみ、ポストシーズンを含むゲームで投球出来る!ただし3つの例外があるとのこと。要は現時点では指名打者登録されている大谷は投げれないって事。
投げちゃダメだ、投げちゃダメだ、投げちゃダメだ...。
1)延長戦
2)6点差以上
3)二刀流登録
一般的には延長戦という残業モードに入ったら人がいないって事で投げてもいいでしょうと。さらに6点差以上(勝ってても負けてても)なら試合もほぼほぼ決まったし消化試合なら投げればってとこ。
最後に二刀流で登録したら投げれるんですって!じゃあ全員二刀流で登録すれば?っていってもまたそこでもクソみたいなルールがあるんです。
After the #Angels dealt Jeremy Beasley to the #Dbacks, 18-year-old two-way player (LHP/OF) Erik Rivera enters their Top 30 Prospects list: https://t.co/tfiH8kaRXs pic.twitter.com/XhEn9x56Hd
— MLB Pipeline (@MLBPipeline) January 15, 2020
二刀流登録の資格とは
先にも述べましたが、選手は投手、もしくは野手(捕手とか内野手とか外野手とかDHとか)の二択を選択する必要があり、それはシーズン全体を通じて同じでなければならない。野手登録した大谷が、シーズン途中で「俺やっぱ投手で」とは出来ないって事。
えー!?じゃあ大谷投げれんじゃんってなるので二刀流登録をする。ただし、そこにはルールがある。
1)メジャーで20イニング以上投げる
2)現在、もしくは前シーズンで野手(DH含む)としてメジャーで20試合以上※それぞれ3打席以上
これを満たすと、そのシーズンの残りと次のシーズン二刀流になれる=野手でありながら14人目の投手として機能出来るという訳だ。
で結局のところ大谷は2018年20イニング以上投げた、野手としても20試合以上頑張った。当然3打席以上立ってる。このルールでいくと2019年には二刀流の資格が出来ましたってこと。ただ、2019年は投手として投げていないので2020年は二刀流の資格なし...ダメじゃん。
大谷はどうすれば二刀流になれるのか
ここで謎の大どんでん返しがありました。
2019年「ただの野手」だった大谷は、2020年二刀流になりたいとこ。そのため2020年の登録はほぼ「投手登録」。そこで20イニング以上投げたら二刀流の資格を得る。その間は前みたいにDHとして出場すれば...
は?投手登録のままDH出場出来るんだね。
さらに投手から野手に切り替えることは出来ないが、資格を得れば投手から二刀流には変更出来るとのこと。
は?大谷のためにあるような都合のいいルール!
まー、その二刀流の資格を得る20イニング(おそらく4先発、一か月程度か)はエンジェルスは投手12人で回さなきゃならんって感じになるが、その後のアドバンテージは大きくなるだろう。
26人ロースターの恩恵を得るためにも、今後各チーム一人ずつ二刀流が出てきそうな気がします。ただし、防御率4点台後半、OPS.700前後のしょぼくれた中途半端な二刀流が増えると思いますけどね。
⭐️ ╳ @Brendan_mckay38
▪️ 2017 National Player of the Year
▪️ 3x First Team All-American
▪️ 3x Two-Way Player of the Year
▪️ 32-10, 2.23 ERA, 391 K
▪️ .328, 28 HR, 132 RBIYeah, he belongs on the @d1baseball All-Decade Team. #L1C4 pic.twitter.com/syZslbK1I8
— Louisville Baseball (@LouisvilleBSB) December 27, 2019

ほな