引退にはまだ早い!晩成型ベルトレーが引退します、が殿堂入りは出来そうなレベル
レンジャーズのベテラン三塁手エイドリアン・ベルトレーが引退してしまった。
オールスター4回、ゴールドグラブ賞5回、シルバースラッガー賞4回(プラチナグラブ賞2回)のスーパー選手。3166本安打、477本塁打と後ちょっとで500本塁打に到達出来たというのに...もったいない。
今回はベルトレーの凄さをお伝えしつつ、まだ出来たんじゃないか?という思いをめじゃる。
ベルトレーは30代で覚醒した晩成型タイプ
19歳からデビューしているベルトレーだが正直20代より30代の方が成績が上がっている。19歳~25歳の間はドジャースに在籍し平均OPS.794(OPS+108)、20本80打点ぐらいの選手だったが25歳の時に48本塁打を放ち、MVP2位、SS賞を受賞した。
26歳~30歳まではマリナーズに在籍し平均OPS.759(OPS+101)、打率は.260程度でやはり20本80打点ぐらいの選手に落ち着いた。どちらかというと二塁打>本塁打ってタイプだった。28歳、29歳の時にGG賞を受賞するほどの守備力を併せ持ってた。
31歳はレッドソックスに在籍し平均OPS.919(OPS+141)、打率は.321、28本102打点を稼ぎ49二塁打はリーグトップ。初めてオールスターに選ばれ2回目のSS賞を受賞する。MVP9位。
32歳~39歳まではレンジャーズに在籍し平均OPS.865(OPS+128)、打率は.304程度でやはり30本塁打超えが4回、100打点超えが3回と20代よりも30代の方が打撃成績が良いぐらいだ。その間オールスターは3回、MVP投票6年連続6回、GG賞3回、SS賞3回とどんどん凄くなっていき引退は考えられなかった。
ベルトレー凄過ぎる。
Adrián Beltré retires as one of the best to ever man the hot corner. pic.twitter.com/c8E8tUeU2s
— MLB Stats (@MLBStats) 2018年11月20日
超ベテランたち5人の2018年の成績
ベルトレーがまだまだ引退すべきではないと思ってるには理由が多少あります←ほぼほぼイメージだけですが。そこで他のベテランと2018年の成績を確認しました。
1、44歳*イチロー・スズキ 2018年はたった15試合47打席の出場に終わる。打率.205/出塁率.255/長打率.205でOPS.460。OPS+は33と平均を大きく下回る成績でrWAR-0.5。さすがに年間通してこのレベルであれば引退はしょうがない。
2、39歳*チェイス・アトリー 2018年は87試合187打席の出場に終わる。打率.213/出塁率.305/長打率.305でOPS.610。OPS+は68でrWAR-0.2とベテランはこんなイメージ。本塁打はたった1本。これまた年間通してこのレベルであれば引退はしょうがない。
3、39歳*ビクター・マルティネス 2018年は133試合508打席とレギュラーとして出場している(それだけで凄い)が、打率.251/出塁率.297/長打率.353でOPS.651。OPS+は77でrWARは-1.2。指名打者でこれでは引退はしょうがない。
4、39歳*エイドリアン・ベルトレー 2018年は119試合481打席とわずかに規定には届かなかったが、打率.273/出塁率.328/長打率.434でOPS.763。OPS+は98だが彼は守備が上手いのでrWARは2.2。三塁を守れて打撃も20本塁打弱は打てる成績。まだ引退は早いでしょ、これ。
5、38歳*アルバート・プホルス 2018年は117試合498打席で、打率.245/出塁率.289/長打率.411でOPS.700。OPS+は92とまだまだギリギリセーフレベルで一塁を守ってるのでrWARは0.5。もうちょいは現役も許されるレベルだ。
ベルトレーはまだまだ後2~3年はイケたでしょ。
Congratulations Adrián Beltré, and thank you for your contributions to the Dodgers! #ThankYouAB pic.twitter.com/iOCjUyHt7n
— Los Angeles Dodgers (@Dodgers) 2018年11月21日
ベルトレーは殿堂入り出来るのか?
3000本安打、500本塁打が殿堂入りの目安とされているが、ベルトレーは殿堂入り出来るのか?ちょっと違う観点から確認しました。
いろいろ指標がありますが、歴代屈指の三塁手をrWAR順に並べると
- マイク・シュミットHOF WAR106.8
- エディ・マシューズHOF 96.6
- エイドリアン・ベルトレー 95.7
- ウェイド・ボックスHOF 91.4
- ジョージ・ブレットHOF 88.7
- チッパー・ジョーンズHOF 85.2
- ブロックス・ロビンソンHOF 78.4
- ポール・モリターHOF 75.7
- ロン・サントHOF 70.5
- スコット・ローレン 70.2
三塁手の殿堂入りの平均WARが68.4ですので95.7も稼いでいるベルトレーが殿堂入り出来ないってことはまーまずないでしょう。トップ10中10位のローレン以外は全員殿堂入りしてますしね。
まとめ
残念ながらベルトレーが引退してしまいまして、またも40代のフィールドプレイヤーの誕生には至りませんでした。確かアトリーは2019年の40歳までは契約あるんだっけ?(引退っぽい雰囲気のニュースを見かけた気がしたが)マルティネスはFAで、結局イチローだけ。
ベテランとの契約は結構渋る次代っぽいのでますます40代の選手は絶滅危惧種になるかも知れません。ベルトレーはお疲れ様、そしてイチローの今後の活躍にも期待したいですね。
ほな
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