2017-18年FA!ナリーグ東地区メッツはFA直後に戦力はどう変わるのか?
2017/12/09
開幕前の予想通り!ナリーグ東地区の2017年はナショナルズの圧倒的強さで1強4弱となった。メッツは球界最高のローテーションと言われながらも故障に悩まされて結果は出ず。そんなメッツからFAで出てってしまう選手をまとめたのでめじゃる。
2017-18年メッツのFA状況
野手は150打席以上(計391人なので各チーム13人ほど)、投手は40.0投球回以上(計410人なので各チーム13人ほど)のいわゆる25人ロースターに入る主力選手のチームの2017-18年のFA状況を確認する。選手名の後にfWAR(以下f)rWAR(以下r)の数値も確認。
先発ローテーション投手
- T・ピル(ランク外
3先発22.0イニングしかなげていないマイナーFAの投手。防御率5.32で奪三振率6.5の27歳はメッツに見放されたようだ。
リリーフ救援投手
- E・ゴッデル(ランク外
- J・ブレビンス(f1.0*r1.5)★
同じくマイナーFAとなったゴッデル。33試合に登板したのはチームで9番目に多い。4年間メジャーでやってみたものの防御率5.28と微妙。しかし奪三振率10.2(通算9.4)と三振の取れる選手なのでどこかに拾われるだろう。
チーム投手3位のrWARを誇るサウスポーのブレビンス。奪三振率12.7はヤンキースの170キロ投手チャップマンやインディアンスのクローザーアレンと同レベル。当然こんな選手を手放す訳も無くクラブオプションを行使されている。
捕手
- FA選手無し
一塁手/DH
- FA選手無し
二塁手
- FA選手無し
三塁手
- FA選手無し
遊撃手
- J・レイエス(f2.0*r-0.6)
- A・カブレラ(f1.3*r1.1)★
80試合でショートを守ったレイエス。今季はその他内外野を守りユーティリティぶりを発揮。しかしほとんどのポジションで守備はワーストクラスの成績(ショートはDRS-15)fWARとrWARの差が激しいのも気になる選手。通算512盗塁の俊足なので拾い手はありそう。
45試合ショートを守ったカブレラは出塁率.351で14本塁打のパワーもあるものの、レイエスと同様守備が厳しい。二塁DRS-6、遊撃DRS-8でワーストクラス。三塁DRS+1を信じて三塁に正式に固定なら使えるかも。なのでクラブオプションを行使されている。
外野手
- T・タイローン(ランク外
右翼として15試合に出場したマイナーFAのタイローン。直訳するとタイローン=太平洋というでっかい名前だがOPS.540とちっちゃい成績に。まだメジャー1年目の28歳。どこかイケるのか?
2017-18年FAの結果
各ポジ毎に(fWAR+rWAR)÷2を実施しトータルWARの収支を計算し、このまま行けば2018年はどうなるかを確認したのが下記表となります。
2017 | Tm | W | L | SP | RP | C | 1B | DH | 2B | 3B | SS | OF | TOTAL | 2018 |
1 | WSN | 97 | 65 | 0.0 | ||||||||||
2 | MIA | 77 | 85 | -0.2 | 0.3 | -0.2 | -0.1 | →±0 | ||||||
3 | ATL | 72 | 90 | 1.8 | 0.1 | 1.9 | ↓-2 | |||||||
4 | NYM | 70 | 92 | 0.7 | 0.7 | ↓-1 | ||||||||
5 | PHI | 66 | 96 | 0.0 |
メッツはFA選手も少なく目ぼしい選手はクラブオプションを行使しており、この冬に戦力の低下はほぼ無さそうだ。唯一主力だった内野のユーティリティのレイエスが抜けるがfWARでは貴重な戦力もrWARではマイナスしていたため問題はないだろう。
同じニューヨークのヤンキースばかりに目が行きがちであるが...メッツにもスターと言えるべき選手はそこそこいる。その筆頭となるのが2000万ドルプレイヤーのセスペデス。今季81試合しか出場していないがOPS.892で左翼DRS+6で攻守にわたり活躍が期待出来る。来季はもう少し出場してくれたらナショナルズに迫るか?
MLB #Statcast measures some of the best METrics at the plate and in the field. https://t.co/yDbAzk3LiD pic.twitter.com/5QQ3xig2zG
— New York Mets (@Mets) 2017年11月25日
まとめ
メッツは戦力の低下は無さそうなFAとなりました。
ただし、投手は貴重な防御率2.57のクローザーのリードをレッドソックスに、野手では結果36本塁打を放った右翼ブルース、OPS.815を記録していた中堅/右翼のグランダーソン、30本塁打を打った一塁デューダ、シーズンOPS.801を記録した二塁ウォーカーなど主力選手の途中放出が目立った年であった。
ざっくり見ると上記メンツで10勝ほど期待出来るため、FAではそこまで差が見られなかったがおそらくフィリーズ以下の戦力になっている予感。ここから数年で立て直しは微妙な気もするので、年俸の高いセスペデスは放出の対象となっているかもしれないですね。
せっかくのメジャー屈指の先発投手陣。一度もその力を発揮出来ずに終わっていくのか...
ほな
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