先発投手がクオリティースタートをしたらそれは良い投手と言えるのか?
2017/01/08
先発投手の評価のひとつのクオリティースタート(以下QS)とはご存知だろうか?最近漫画にも出て来るこのQS。これはほんまに先発投手にとって素晴らしい事なのかどーか気になって確認したのでめじゃろーかとね。
クオリティーは品質、スタートは開始...。直訳すると「良い始まり」か?簡単にゆーと先発投手はこれをしてくれたら合格ですよーって感じのニュアンスに見て取れる※ただし日本の野球ではこれは通じない...はず。今季QS数のトップはジャスティン・バーランダーの27QS。サイヤング賞2位のスーパーエースだ。何となくQSと良い投手の繋がりがありそーに感じるが実のところどーなんやろ?そこんとこを何となく調査した。
クオリティースタートとは何ですか?
- 先発投手
- 6回以上投げる
- 3自責点以内に抑える
たったこれだけ。先発で6回投げて3点も取られてもいいんやて(笑)さてさてこれを年間に換算するとローテの投手は162試合÷5人とすると登板数が32~33試合になって、×6回だから192~198回。それで3点まで取られていいんやから、防御率が4.50。QSを年間続けた最低レベルが
- 32試合
- 192回
- 防御率4.50
評価に困るな(笑)
32試合以上先発したのは39人だけ
- デビッド・プライス、35先発
- ジャスティン・バーランダー、34先発
- マックス・シャーザー、34先発
- マディソン・バンガーナー、34先発
- エディンソン・ボルケス、34先発
トップ5はエース級が並ぶ。32先発も出来るってのが39人しかいないって事は、30チームしかないのでチームにひとり計算。=32先発以上はエース級って事になるやんね。ま、これは別にQSとは関係無いんやけどさ(笑)
192回以上投げたのはたった27人
- デビッド・プライス、230回
- マックス・シャーザー、228.1回
- ジャスティン・バーランダー、227.2回
- マディソン・バンガーナー、226.2回
- クリス・セール、226.2回
これまたエース級。192回以上投げるってのはなかなか難しいみたいだ。先発投手の200回ってのは打者の200本安打に匹敵するぐらい凄い記録なんやなぁ。てか高給取りなんやで200回投げろと言いたいわ。
防御率4.50以下は113人もいた
- クレイトン・カーショウ、防御率1.69
- リッチ・ヒル、防御率2.12
- カイル・ヘンドリックス、防御率2.13
- ジョン・レスター、防御率2.44
- ドリュー・ポメランツ、防御率2.47
今回10先発以上で確認したが防御率4.50ってのはやはりパンピー。113人=1チーム3~4人はおる計算。防御率だけで言えばQSなんてそんな凄い事では無いよーに思えてしまうのは間違いでは無かった。
QS%は超1流選手でも80%だった
- クレイトン・カーショウ、QS81%
- ジョン・レスター、QS81%
- リック・ポーセロ、QS79%
- ジャスティン・バーランダー、QS79%
- アーロン・サンチェス、77%
防御率1.69のカーショウでもQSの確率は81%しかなかった。細かく確認した結果、7回5点で炎上、6回4点で炎上、3回で降板、5回で降板ってのがあった。こんだけ安定感があるイメージの投手でもあかん時があるんか。
まとめ
えーっと、ちなむと1試合平均得点4.50以上は13チーム、平均防御率4.50以下は23チーム。この事から総合的に見た結果、QSとは先発投手の最低限の仕事って事が伺える。しかも半分以上のチームはQSしても負けてしまうほどの打力しか持ち合わせていない。ただし、年間通してQSしてくれる投手はもはやエースと呼んでもいいってゆー矛盾(笑)1試合QSしたからって言ってデカい顔出来ないって事なんだよ。
ほな